日大アメフト部のニュースを見て思い出したこと。
こちらでも毎日日本のニュースはチェックしているので、日大アメフト部の報道は一通り確認しました。
もちろん選手のしたことは許されることではないけど、指導者側の言い分があまりにも稚拙で、ひどい。
要するに
「自分はその意図がなかった」
「選手が勘違いして勝手にやっただけ」
ってことでしょう?
これを見て、私は西任暁子さんの講義を通して学んだことを思い出しました。
西任暁子さんはDJであり、シンガーソングライターであり、「スピーチコンサルタント」です。
私は前職を通して彼女と知り合いました。
(といっても、向こうは多分覚えてないけど…笑)
仕事の関係で何度も何度も彼女の講義を聞く機会があり、 そのたびにいろいろなことを感じ、学びました。
最初は 「スピーチコンサルタント」と聞いて
「どうやったらかっこよく話せるか」
とか
「こうしたらうまく話せるようになる」
といった講義なのかな? と思いましたが
全く違います。
彼女の講義はそういったものを超越しているんです。
言うなれば、
“コミュニケーションの本質”
を紐解くものだったと、私は思う。
そして彼女が繰り返し言っていたのは、
コミュニケーションで大事なことは
「話す」のではなく
「伝えること」。
「話す」ことに集中してしまうと、 意識が「自分」にしか向かなくなる。
相手が理解していてもいなくても、 とにかく自分が「話せば」満足してしまう。
自己満足のコミュニケーション。
いや、もはや“コミュニケーション”とは言えない。
しかし「伝える」ことをしたければ、 相手のことを考えなければならない。
極端な例を挙げれば
日本語を話さない人に対して
「話す」ことだけをするなら
日本語で話しかければいい。
でも 「伝える」ことをしたいなら
相手の言語を使ったり
ボディランゲージを使ったり
別の手段で意思疎通を図らなければならない。
彼女は講義の中で
主語を “I”から“YOU”に変えなさい
と言っていました。
「私が」話す
のではなく
「あなたに」わかってもらう。
そして「あなたにわかってもらう」ためには、 言葉だけではダメ。
「同じことを言われも、Aさんだとイラッするのに、Bさんだとスっと入ってくる」
ってこと、ありませんか?
少なくとも私は、ある。(笑)
つまり相手との関係性によって同じ言葉でも伝わり方が違う。
自分の考えや気持ちを「わかってもらいたい」のなら
まずは相手が自分の言葉を受け入れる関係性を構築しなくてはいけない。
それも含めて「コミュニケーション」なのだ
と彼女は言っていました。
日大アメフト部の話に戻って。
ニュースによると
「QBを潰してこいと言ったのは確か」
「闘志を出してやれという思いだった」
とのこと。
もし、本当に悪質ファールを指示した意図がなくて
もし、本当に選手が勘違いしてしまったのだとしても
その“勘違い”を生んでしまったこと自体が問題なのではないか
自分の言葉が言葉通りに伝わらない
そんな関係性を選手と築いてしまったことが
指導者としての罪なのではないか
と、私は思うのです。
繰り返しになるけど
「ファールすることを求められる空気」があったからといって
選手のしたことは許されることではないと私は思う。
でも 「ファールすることを求められる空気」があったことがそもそもの問題であり
「その空気を作り出してしまった指導者」にその原因があり
ひいては「そんな人間を指導者にしている大学」も責任を問われるべきではないのか。
と、私は思うのです。
コミュニケーションは相手があってこそ。
といったことを、このニュースを通して思い出しました。
西任さんの講義はすべてが本当に興味深くて、
「こんな講義をタダで受けられるなんて役得!」 と当時思っておりました。笑
書籍も出ていますので、気になる方はぜひ。