モーリー・ロバートソン氏の御意見にとても共感します。
特に『複雑な状況でネゴシエートすることなく』から下の3つのTweetについては、実際に接してみて実感します。
モーリー・ロバートソン @gjmorley •
原発、TPP、秘密保護法、集団的自衛権…何かイシューが持ち上がるたびにひたすらデモを呼びかけ、シュプレヒコールを上げ、最終的には清志郎やジョン・レノンを持ち出す人に問いたい。あなたはなんで毎回、負けに行くの?旧日本軍から学ぶことはありませんか?
「国民をなめるな」市民集会で抗議と怒号 ☆「ドゴォーッ!」という怒号が文字化された漫画を想像。たとえ12万5000人が集まったとしても、怒号で日本社会が変わることは99%ないでしょう。より上を行くヴィジョンを提供して初めて何かが動く。
これが現実。強権的に振る舞う中国政府に対しては抑止が最も効果的ではないだろうか?>香港返還から17年 市民が大規模なデモ NHKニュース http://nhk.jp/N4E86ZZY
ロックや「清志郎」が遠くにある動かない理想になった途端、それはフルシチョフ時代のソ連のように「一つの理想に向って全員で突き進もう」という全体的なビジョンへと変貌する。ロックはもともと大人の理解を得られない、力なき若者や非白人の視点だったのに、それも商品化などを経て強者の論理に。
複雑な状況でネゴシエートすることなく、原理原則に従って妥協の余地がない要求を叫ぶ。1万人が、10万人が集まれば選挙で負けていても実力で突破できると考える、その発想が幼稚です。日本社会が眠っていると言うのなら、まずは自分から覚醒してみてはいかがだろう?強い独裁者が要らないのならば。
なぜか?それはどこかで自分の無意識や影の部分から逃げているからです。自分で調べ、検証したのではなく一番感覚的にしっくり来た思想を丸呑みしてそれを叫ぶというのは、本質的に自分がない。冷静でいる自分は好きではなく、熱くなった自分が好き。その心理環境がファシズムにとても親和性が高い。
これを言うと誤解する人も多いかもしれないのですが、左のアジテーションを間に受け、いても立ってもいられなくなる人も、日本を外敵や内なる裏切者から防衛しなければと勇んでいる人も、どちらも円軌道に乗っていて、最終的には強い独裁的な指導者を待望するところで出会う気がしています。