多くの人たちは「みんながしているから」という理由だけで自分の人生を決めている。
中学校を卒業して高校に行くのも、「みんなが行っているから」だったり、定職につくのも「みんながそうだから」といった理由で多数派であろうとするのだ。
だから世の中の多くの人がやっている事をやらないと「どうしてやらないの?」なんて聞いたりする。
高校に行かなかったら「どうして行かないの」
定職につかなかったら「どうして定職につかないの?」
結婚しなかったら「どうして結婚しないの?」
結婚して子どもがいなかったら「どうして?」
この「どうして?」という問いの中には、「どうしてみんながやっている事をあなたはしないの?」といった意味が込められているのだ。
しかしよく考えてみてほしい。
「どうしてみんなと同じ事をする必要があるのか?」を。
「みんなと同じ事をする必要はあるのだろうか?」を。
多数派が正しいとは限らない。
自分がやっている事が世の中の大半の人がやっていたとしても、それで正否が決まるわけではない。
だから「多数派だから」という理由だけで、簡単に信じたり従ったりしない事だ。
別に人と違った事を考えたり、人と違った生き方をしても不自然なんかではないのだから。
僕たちは民主主義の国で育ってきた。
あなたも小さい頃に学校や友だち同士で多数決で物事を決定した経験はあるだろう。
これは大人になってからもそうだ。
選挙も多数決により決定するし、会社でも何かを決めるのは多数決で決定する事が多い。
だから僕たちはつい、「多数派の意見が正しい」と思ってしまいがちだ。
しかし必ずしも多数派が正しいとは限らない。
なぜなら専門家が少数派で、知識がない人が多数派になるケースだって結構あるからだ。
日本でも昔は女性が大学に行こうとすると「どうして女なのに大学に行くの?」なんて問われた時代があった。
でも今なら女性でも大学に進まないと「どうして大学に進学しないの?」と聞かれたりする。
つまり時代が変われば多数派も変わり、普通や常識というのも時代によって変わるという事だ。
そう考えれば昔、大学に進学した女性は、「時代を先取りした」とも言えるかもしれない。
だからもしあなたが多数派にばかり従っていたり、みんなと違う人に「どうして?」ばかり問いかけるようなら、よく考えてみる事だ。
「みんなと同じ事をする必要はあるのか」を!
多くの人たちは「みんながしているから」という理由だけで自分の人生を決めている。
しかし多数派が正しいとは限らない。
だから多数派だからという理由だけで流されずに、自分の本当に気持ちを大切にしよう。
別にあなたの本当の気持ちが少数派であっても、それが間違っているとは限らないのだから。
自分らしく生きよ!