「そんなに綺麗なの~?」


一人の少年が老人に何やら訪ねている。


「あぁ、何も無い所から色々作りだされる景色は素晴らしいものだ」


微笑みながら答える老人


「僕も見たいなぁ」

「ははは。もっともっと早く産まれれば見れたかもな」

「残念だよ。この世界が作られる瞬間なんて凄いんだろうなぁ」

「海が出来、緑が溢れ、次々と動物達が産まれていく。壮絶なんだろう」

「見れた人はいるのかぁ・・・・・・あっもうこんな時間。行かなきゃ!またね!!」


帰る時間がきた少年は帰って行きました。


「とてもとても凄かった。・・・・・・だが、ここまで長い時間を過ごしてきたよ」


一人残された老人は、思い出に浸りながらも寂しそうな顔をして呟きました。


この気持ち

いつからだろう


「俺、お前のこと・・・・・・」


今の今まで気付かなかったなんて


「だから・・・・・・」


なんでわからなかったんだろう


ずっとそばにいたのに


なんだかもったいないことした気分だよ


「私も・・・・・・好き」

この扉は誰もが通る




「貴方はまだ開けないの?」




座り込んでいると女の人が話しかけてきた




「皆行ってしまったわよ」




促すように優しく言う




「行きたくないの?」




そうかもしれない




ここを通って良いことがあるかわからないから




行きたくないのかもしれない




「確かに苦しいこともある。でもね、貴方には幸せになる力があるわ」




見上げると女の人は穏やかな笑顔を浮かべていた




信じていいかな




そう思って立ち上がる




「新たな人生へ、いってらっしゃい」




静かに扉を開けた