バッテリーに硫酸を入れるときは、さすがに保護眼鏡をかけました。
2時間くらいで使えるようになります。
でもすぐには公道デビューしません。
電装系の確認です。
ヘッドライト内のスモールランプがつきません。
まあ、スモールランプだからいいだろう。
ストップランプも前にリミットスイッチを交換したお陰で、ブレーキをかけたときだけ点灯します。
で、困ったのが方向指示器でした。
左右とも×って、ウインカーリレーがダメなのか!?
でも良くみると前のウインカーは点灯状態だけど、後ろは左右とも点灯していないんですよ。
後ろのウインカー電球が左右とも切れているって考えづらいよな。
でも、今までの経緯から前オーナーって頭のネジが緩んでいるどころか、すっ飛んでなくなっているようなヤツみたいだからなぁ。
・・・両方とも球切れでした。
前オーナーは後ろのウインカーが両方ともつかない状態で公道走っていたのか!
いや疑問文でなくて、「頭がおかしい!」の断定文でしょう。
バッテリーを引き取ってもらったカーショップで電球2個組、百数十円で買って来て取りつけたら、無事にウインカーが点滅するようになりました。
やっとこれで公道デビューできる!
60km/hのスピードリミッターが解除されてないので、60km/hまでしか出ません。
前オーナーは明らかにリミッター解除した形跡があるんだけど、くだらんところだけ律儀にリミッター解除器具を外しやがったな!
試運転ではアクセルON状態だと、シリンダー内部から低い雑音が聞こえてきました。
多分、前の記事で書いたように、前オーナーが軽い焼きつきを起こした可能性大だな。
スピードリミッターを解除するために秋葉原で、22円で買ってきた抵抗器をハンダ付けした自作のリミッター解除器具を、とある配線に接続しました。
性能曲線グラフを見ると85km/h前後だと思います。
ただし、突然焼き付いて転倒でもしたら死ぬかもしれないので、回転数が頭打ちになったらすぐにアクセルを戻しました。
まあ、性能的には文句ナシです。
でも思ったんですよ。
かわいそうだけど、前オーナーのにおいが消えないんですよ。
もっと乗っていれば愛着も出てくるかもしれないけど、俺の相棒のように苦楽を共にしていないので。
さて、前置きが長くなりましたが、復活した1987年式RG50ガンマのお披露目です。
『俺のアシ』レストア完了後
前のホイールが変わったことに気がついたかな?
納車時についていたタイヤがあまりにツルツルなので、実家まで乗って行き、ちょっとだけマシな俺の相棒のタイヤと交換しました。
俺の相棒のタイヤもかなりヤバいんですけど、おまわりさんには捕まらないでしょう。
そのうち2台分のタイヤを買って、自分で交換します。
『俺の相棒』と『俺のアシ』の2ショットです。
ホイール交換中
リヤカウルのレストア
『俺のアシ』レストア後
テールカウルに張るステッカーなんて、とうの昔に廃番なので、手に入りません。
もちろん、『SUZUKI』のロゴも自作であります。
写真だときれいに見えますけど、近くで見ると素人が張ったってバレますね。
きっと。
キャリアは俺の相棒から移植しました。
それにこの専用キャリアはヤフオクでもたまにしか出てこない貴重品なのであります。
そのうちサビを取って塗装します。
会社に乗って行ったら、同世代のヤツらが懐かしがっていました。
セルフのガソリンスタンドで給油していると、高校生くらいのお兄ちゃんが来ました。
「そうだよ。1987年式。」
『俺が生まれるずっと前ですよ。雑誌では見たことあるけど実物見るのは初めてです。スタンドへ入って来たときに見て、びっくりしました。こんなきれいなガンマってまだあるんですね!』
若い人に言われて、すごくうれしかったです。
最後に、『ずっときれいに、大事に乗ってくださいね!』って、言ってくれました。
手前味噌でたかだか50ccだけど、スズキRG50ガンマは名車だと思います。
そりゃ、速さだけだったら後発のホンダNS-1や、ヤマハTZR50にはかないません。
でも、いいじゃないですか。
レースやるわけじゃあるまいし。
私はこのRG50ガンマのカッコが大好きなのであります。
で、復活した俺のアシの今の状態です。
なぜこんなことになっているかというとクラッチが摩耗して、エンジンが空回りするようになったからです。
たった200kmしか乗ってないのにだよ。
前オーナーは扱いが本当に、本当に荒くて17000kmしか走ってないのに、クラッチが滑る状態になってしまったんでしょう。
で、クラッチの交換なんて自分でできないし、店に頼んだら2~3万円かかるので、手放したに違いない。
クラッチ交換に要する部品はバイク屋に注文してあります。
おまけ
やっとエンジンも外し終わりました。
なんといっても『俺のアシ』というお手本がすぐ脇にあれば、元通りにできるでしょう。