連載記事を見やすくしよう!
⇒このブログ上の「ブログトップ」をクリック
・・・すると、最近記事の内容10件が連続表示されます。
1-1 北アルプス三座縦走の計画づくり
以前から、百名山完登を目指し、日本全国の百名山を旅して来ました。
「北アルプス」といえば、槍ヶ岳、穂高岳、白馬岳などが有名ですね。
でも、「北アルプスの日本百名山」となると、15座もあるんですよ。
私の百名山踏破も「残りわずか」となり、
北アルプス三座(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)の登頂予定が近づいて来ました。
登山ルートを確認する為、ネット検索やツアー検索をしてみても、同時に三座を登頂する計画が見当たりません。
殆どは、①黒部五郎岳 ②鷲羽岳、水晶岳 の別登頂計画です。
そこで、北アルプス三座縦走を目指して、次の計画(4泊5日)を立てました。
そして、結果的に天気にも恵まれ、この計画は一生の思い出になりました。
9/16 ホテル穂高→鏡平山荘→双六小屋 :双六小屋(泊)
9/17 双六小屋→黒部五郎小屋→黒部五郎岳 :黒部五郎小屋(泊)
9/18 黒部五郎小屋→鷲羽岳→ワリモ岳→水晶岳 :水晶小屋(泊)
9/19 水晶小屋→野口五郎小屋→烏帽子小屋→高瀬ダム
双六小屋
黒部五郎小屋
水晶小屋
特に、4日目の水晶岳→高瀬ダムのルートは(「双六岳→鷲羽岳→水晶岳」を含め)、
登山者の間では、俗に「裏銀座縦走ルート」とも呼ばれ、
標高が高い登山道(2,600~2,800m)を比較的横方向に進む登山道の為、樹木は少なく、景色も良いのです。
また、鳥帽子小屋~高瀬ダムは「日本三大急登」の一つである「ブナ立尾根」を下山します。
ブナ立(たて)尾根は、時々NHKの登山番組にも登場し、私も何回か見ていました。
1-2 新穂高温泉⇒鏡平山荘⇒双六小屋のルート
下記の「日本百名山一覧」コースマップをご覧ください。
中央下欄の「新穂高温泉」から、上方面に赤文字と赤線が引かれています。
初日は「新穂高温泉」を出発し、右上の「双六小屋」まで登って宿泊します。
「日本百名山一覧」のコースマップ
1-3 「鏡平山荘」へ向かう
6:40 新穂高温泉を出発
新穂高温泉ロープウェー駅の前を通過し、左側の川に向かいます。
今日は、曇りの予報ですが、雨さえ降らなければ良しとすべきです。
新穂高温泉ロープウェー駅
ロープウェーの左側は川になっていて、そこに細い橋が有ります。
橋は、頑丈な造りなので問題ありません。橋を渡りましょう。
ロープウェー左側の橋(標高1,100m)
「ワサビ平小屋 登山道」方面に向かって進みます。
自動車運転が規制されていますので、歩いて行きます。
ワサビ平小屋の先にある槍ヶ岳との分岐点までは、ほぼ平らな登山道が続きます。
雨さえ降らなければ気持ちの良い登山道が続きます。
ここから登山開始
橋の向う側から「左俣林道」の開始です。
橋の向うは「左俣林道」
橋の下には大岩がゴロゴロ
7:50 「笠新道」との分岐に到着
「笠新道」との分岐
笠ヶ岳から下山してきた登山者と合流します。
ここから笠ヶ岳に登る人もいますが、私は、鏡平山荘経由で登頂し、笠新道を下山しました。
思い出の場所です。
ここで、水が補給できます。
美味しい水が飲めます
8:30 「ワサビ平小屋」に到着
ここでは大勢の登山客が休んでいます。
以前、笠ヶ岳登山に来たときは、「鏡平山荘」泊でしたので、ここでお昼をゆっくり食べました。
でも、今回は「双六小屋」泊。先が長いので、そうもいきません。
ワサビ平小屋(標高1,450m)
美味しそうなフルーツが並んでいますね。
ワサビ平小屋のフルーツ
8:40 ワサビ平小屋を出発
少し歩くと、橋との三叉路に着きます。
右の橋を渡ると、「奥丸山」から「槍ヶ岳」方面への登山道となります。
橋との三叉路
三叉路を左に向かい、鏡平山荘・双六小屋方面へ向かいます。
いきなり岩だらけの道になり、「落石注意」の看板が見えてきます。
岩がゴロゴロ
少し歩くと川が現れるので、木橋を渡ります。
9:00 「小池新道」の登山開始
新穂高温泉から2時間半続いた、平坦な林道等ともお別れです。
いよいよ、ここから普通の登山道(小池新道)になります。
通常の登山道(「小池新道」)の開始
「下涸れ沢」の表示
中岩の続く登山道。左右の木々の中を進みます。
景色は殆ど見えません。
「秩父沢」の表示
秩父沢では、何人かの登山者が休憩しています。
今日は天気が良いので、ノ~ンビリと休めます。少し休憩しましょうか。
「秩父沢」の休憩場所
「下涸れ沢」の表示
左右の樹木の中をひたすら歩きます。
12:00 「シシウドヶ原」に到着
しばらく続いた、少しきつい岩道も、ようやく終了。
ここからは、登山道は右側にずれて行き、鏡平に向かって行きます。
小池新道に入ってからは、登山道から外の景色はほとんど見えませんでした。
でも、ここに来てホッとするような見事な景観です。
ここで又、しばらく休むとしましょうか。
「シシウドヶ原」・・・標高2,180m
12:30 「シシウドヶ原」を出発。「鏡平山荘」へ向かう。
「シシウドヶ原」を右に折れて、鏡平山荘に向かいます。
最初は、狭い山道が続きます。
狭い山道
小さな沼地の様な場所に着きました。
「クマの踊り場」という標識が有ります。
クマが現れる前に歩きましょう。
「クマの踊り場」
「鏡平まで500m」の表示
ようやく山頂らしき場所が近づいて来ました。
もうすぐでしょう。
「あと5分」の表示
さあ、「鏡平」に到着です。
「笠ヶ岳」登山の時の情景がよみがえってきました。
13:40 「鏡平山荘」に到着です。
「鏡平山荘」
2年前の8月、笠ヶ岳(日本百名山)登山のときにこの山荘に宿泊した懐かしい場所です。料理も美味しく、ホッとした夜が過ごせました。
折角、鏡平山荘に着いたのですから、ゆっくりしたい所ですが、
ここから、双六小屋への登りが待っています。
1-4 「双六小屋」へ向かう
13:50 「鏡平山荘」を出発
「鏡平山荘」に心を引かれながら・・・。
「弓折岳」手前の分岐点へ向かって登ります。
秋の紅葉が始まっています。
登山道をひたすら登って来て、きれいな紅葉を見るとホッとします。
秋の紅葉
登山道の途中で、「鏡平山荘」が見えて来ました。この山荘を眺めることはもう無いかもしれません。「さようなら・・・。」
「鏡平山荘」の赤い屋根
登るにつれて、次第に尾根が見えて来ました。
15:00 弓折岳分岐に到着
分岐点には、ガスが掛かっています。登山者は誰もいません。
「弓折岳分岐」の標識(標高2,500m)
左へ行くと「笠ヶ岳」。右へ行くと「双六小屋」です。
2年前に来たときは、「笠ヶ岳」へ直登した場所です。
その時は天気も良く、双六小屋方面からの登山者が大勢、楽しそうに休んでいました。
今回は、誰もいません。私の方は、写真を撮って、速やかに出発です。
登る途中で下を振り向くと、懐かしい「分岐点」がいました。
「またお出で!」とでも、言っているようでした。
「弓折岳分岐」の休憩所
標高2,600m付近の登山道を歩きます。
「双六へ2.0k」の表示
しばらく歩いて行くと、「花見平」の表示が。
春・夏ならば奇麗な花々が咲いているのでしょう。
今は9月下旬。花は咲いていません。秋の枯れ草も、❝来年の春を待つ❞ 風情ですね。
2,600mの高山で、思っても見なかった池を発見して写真。
花はもう無いですが、赤・白の❝木の実❞を発見。ナナカマドは、キレイですね。
ナナカマドの実
シラタマノキ
高原の尾根歩きも、終盤です。
双六小屋に向かって、下山に移ります。
「尾根歩き」も終盤
尾根道の下りです。細い登山道を慎重に下ります。
遥か向うにテント場の様なものが見えて来ました。
「双六小屋」が近づいてきたようです。
16:30 「双六小屋」に到着
テント場と小屋
16:30 「双六小屋」に到着
遅くなりましたが、双六小屋に到着です。
とにかくビールを飲んで、夕食としましょうか。
明日のことは、その後で考えることにしましょう。
初めての双六小屋。テント場は結構混んでいます。
夕方のテント場
※次回は、「黒部五郎岳」に登頂し、黒部五郎小屋に泊まります。
北アルプス三座(黒部五郎、鷲羽、水晶)縦走の旅(その2)へ続く