「やだ...やだ...」優樹は呟くことしか
できなかった。

『 では、ゲームを始めましょうか。
モニターを見てください。』

そう言われるがままにモニターを探すと
先程は無かったのに3つのボタンの隣に
小さなモニターが設置されていた。

『 モニターに映し出される3つの選択
から選び、選んだ選択肢のボタンを
押してください。ルールは覚えてますね
きちんと選ばないとお互いにお仕置きですよ。』

「あ...あ...」極度の緊張状態からか、
もう言葉を話すことすらできなくなっていた。

突然ぱっと目の前のモニターの電源が
入り、選択肢が映し出された。

❶拘束されている四肢を切り落とす。
❷針を瞳に刺す。
❸体の皮膚を全て切りはがす。

「...は.........?な...んだよ...これ」

動揺しているうちに時間は刻刻と
迫っている。

「これ......これ俺が選ぶのかよ!!!!!!!!」

(...おい、どうすんだよ、時間がねぇだろ
でも...俺にはこんな選択...
どうしたらいいんだよ!)

妹は目が覚めたらしくこちらを
見つめている。とても怯えているようだ。
きっと妹のいる部屋にも選択肢の
書かれたモニターが設置されて
いるんだろう。

「お、お兄ちゃん!!!!!!!!
やだよ!!!!!!!私死にたくない!
やめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめて」

「あ...でも...」ますます選択ができなくなる。

妹はどうやら自分に対しての選択だという
以外、ルールは知らないようだ。

「お兄ちゃん!!!!!!!!!」
妹の張り裂けそうな声が響いた瞬間。

『 タイムアップです。
2人ともお仕置きを受けてもらいます。』

「や、やめろ...」「やだ!!やめて!」
2人の悲痛な叫びが響く。

『まずは妹さんからですね。 』
少し楽しそうな声が聞こえると
奥からナイフを持った男が
妹のいる部屋へ入っていった。

「おいおいおい!!!!!おいって!!
やめろ!!!!!!!!!!!」
優樹は必死に叫ぶが向こうの部屋には
聞こえていないようだ。

男が妹の手枷に手をかける。そして、
一気に手枷を引っ張り、刺さっている
鉄の刺が抜け、一気に血液が飛び散った

「うあああああああ!!!!!!!!!」

妹が激痛で叫ぶ。
優樹はただただ口を開けて見ていた。

手際良く他の3本の手足も同様に
抜いていく。拘束は解けたものの、
痛みで動けないようだ。

そうしているうちに床から
手術台のようなものが現れた。
男は妹を台の上に載せ、手足を
再び拘束具で縛り上げる。
「ぐぁああ!!!!!!!」
そしてナイフを取り出すと
刃を横にして腹に添わせた。

「やだやだやだやだやだやだやだ!!!
やめて!!!!!!!!!!!!!!」
悲痛な訴えも虚しく、男は皮膚を
切り剥がしはじめた。
腹にすうっと切り込みが入る。
「ぁああああああああ!!!!!!!」
そして少し剥がれた皮膚を片手に持ち
ナイフをすべらせる。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!」

手術台が妹の血液で染まる。
腹の皮膚を剥がし終わる頃には
妹は気絶していた。

惨劇を見た優樹はその場で嘔吐した。

優樹は何もすることが出来なかった。
ただ痛みに苦しむ妹を見ているだけ。
涙や鼻水で顔はぐちゃぐちゃに
なっていた。

「なんでだよ...なんでだよ!!!!!」

全ての皮膚が剥がし終え、男は
戻っていった。
妹は見るも無残な姿のまま、
横たわっていた。
出血多量で死んだようだった。

優樹はたったひとりの妹を失った。
体の皮膚をすべて剥がされて。

『あーあ。優樹くんが選択するの
遅いから。最悪の選択になってしまいましたね。もしかしたら❷を選べば失明だけで済んだかもしれないのに。残念です。
まぁそのおかけで最初に相応しい
ショーが見れたわけですが。 』

(俺が...?俺が...俺が妹を...殺した?)

『 優樹くんは衝撃的な場面を目撃し、
忘れているとは思いますが、
貴方にもお仕置きが待っていますよ。』

『 は...?やめろよ、やだって、おい!』

先程の男が優樹の部屋へ入ってきた。
妹の血を浴びた格好でペンチを
持っていた。
だんだんと優樹へ近づいていく。
妹の姿を思い出し、必死に
逃げようとするが、拘束されていて
動けない。

『 優樹くんにはこれからも選択が
待っているので、死なれては困ります。
なので死なない程度のお仕置きしか
しませんのでご安心くださいね。』

「あ...あ...」

男は素早く優樹の足元へしゃがみ、
靴と靴下を脱がせた。

優樹の体が震える。

足を持ち、爪をペンチで挟むと
一気に指から引き剥がした。

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!
ぐぅ...ああっあ!!!!!!!!!」

1枚ずつ丁寧に剥がされていく。
血がぽたぽたと床に滴り落ちる。

死にはしないが相当な痛みだろう。

全ての爪を剥がし終わり、
男はまた何処かへ去っていった。

「っく...はぁはぁはあはあ...」
涙が服を濡らしていた。

『これでお分かりでしょう?
貴方が正しい選択をしない限り、
相手も最悪な選択を受けてしまう、
そして貴方もこのようなお仕置きを
受ける。次からはきちんとした
選択をすることをお勧めしますよ? 』

優樹は痛みで聞いていないようだった。

『 とりあえず、本日はこれにて
終了しましょう。またあした。』

全ての照明が消え、闇に飲み込まれた。

優樹は妹のことを考えると
涙が止まらなかった。

(俺があのとき...ちゃんとした選択を
したら、死ななかったかもしれない...
俺が...俺が殺したんだ......
ごめん...ごめん...ごめん...ごめん)