ジャニーさんが死んでしまった。享年87歳だという。

わたしが初めて彼に会ったのは大学を卒業した年でわたしは22歳、彼は37歳だった。

50年前のことである。最後にお会いしたのは昭和の最後の年、30年まえ。

わたしには昔の知り合いにどこかでばったり出会うクセがあるので、

ジャニーさんともどこかでもう一度、再会するのではないかと思っていたが、

そういうことはなかった。

人間はいつか死ぬもの、避けがたい宿命である。

連日、テレビやスポーツ新聞が亡くなられた周辺事情や

育てられたタレントさんたちの弔辞を報道しつづけている。

人間は生きている間は変幻の極みにあるもので、

死んでその評価が定まるのだといったのは小林秀雄だったと思う。

その意味でも、マスコミ、芸能界がこぞって彼の死を悼んでいる有様は、

ジャニーさんの人生が大成功だったことを意味しているのだろう。

わたしもここで哀悼の意を表しておきたい。

七月は会社の決算月で、取材費、経費の精算書類を作るので忙しく、

落ち着いて原稿も書けない状態でいる。

テレビはジャニーさんが作り出したタレントたちの哀悼と感謝のコメントで

全面が埋め尽くされた感じがするが、そういうテレビを見ながらオレは、

決してテレビに出てこない人たち、永田英二や葵テルヨシ(あおい輝彦ではない)、

ジュークボックスの人たち、豊川誕、小坂まさる、板野俊男、曽我泰久、……

そういう人たちのことを考えている。

チャーリー(畠山昌久)とマーチャン(林正明)が死んだという話は聞いている。

コーチャン(北公次)とター坊(青山孝)も既に鬼籍に入っているが、

みんなどこでどんな人生を過ごしてジャニーさんの訃報を聞いたのだろうか。

そんなことを考える。

 

決算にケリが付いたら、ジャニーさんへのきちんとした別れのことばを書きたい。

Fin.