早田ひなさんが知覧に行ってみたい、

そう言ったというところから、波紋が広がった。

知覧というのは鹿児島にある知覧特攻平和会館のこと。

太平洋戦争末期に特攻隊として米軍の戦艦に特攻して死んだ、

若い兵士たちを祀ったところ。

 

特攻隊の物語を映画にした作品がある。

『あの花が咲く丘でもう一度君に会いたい』

この映画を見た。もしかしたら、

早田さんもこの映画を見たのかもしれない。

 

映画は死と愛を甘く味付けしていた。

それでも、戦争映画として伝えなくてはならないことを

きちんと伝えていたと思う。

若い人たちに戦争の無意味さと

平和の尊さを噛み締めてほしい。

 

『あの花が咲く丘で〜』を見たあと、

二宮和也と北川景子が主演した

『ラーゲリから愛を込めて』を見た。

この映画も、いい映画だった。

日本映画は、細かいことを言い出せば、

少ない予算だとか、撮影技術の衰退とか色々あるが、

製作現場は一生懸命に作っていると思う。

 

いま、最近作られた日本映画をいろいろ見ているが、

厳しい条件のなかで、どの映画人も一生懸命にやっている。

 

わたしは涙もろいたちなのだろうか。

感動的な場面で自然に涙が出てくる。

しかし、映画を作ったものが、

ここは観客に泣いてもらう場面と思っている

そういうシーンで泣けなくなったら終わりだと思う。

感受性を磨滅させてはならない。

 

わたしはそう思う。

 

この話はここまで。