時間が過ぎる事に

残酷を感じる。何も良いことなんて、無い。


などと思いながらも、

過ぎゆく時は、心の傷を癒してくれる。

そうじゃないか。


わたし、あなたの事、忘れました。

記憶がかすれて大変なのです。

思い出す事のできない私は、なにか大きな

病にかかったの?

とさえ思う。


それでも、あの川を見れば

少しばかりの断片がよみがえる。


忘却なんかでは無いではないか。


痛みが、ないの。

風景に彩がついたの。

泣かないの。


今の私は優しくなれた。

自分でそう書くほど驚いている。


優しくなれたのは、あなたのせいでも

おかげでも無い。


強く生きてる。

それだけよ。