希望なんてものが
見当たらないのに
希望なんてものを
探しても仕方ない
誰の心のなかにも
希望なんてありはしない
だからこんな夜は静かに
闇の淵に身を寄せよう
誰かの優しい言葉も
心に響かないなら
誰かの優しい言葉を
受け入れても仕方ない
なにも入らないんだ
心が拒み続ける
だからこんな夜は静かに
闇の淵に身を寄せよう
誰かが「孤独」と呼び
誰かが「絶望」と名付けた
嗚呼 確かに闇の向こう
ぼんやりと「死」が見える
だけど僕は知っている
あそこに行く必要もない
今はただ心のままに
傍で風を感じたいだけ
なにかにすがりたい気持ち
無理に自分を偽る気持ち
そんな嘘が闇のなかで
静かに溶けていく
心が孤独に満たされ
心が絶望になるとき
ふと顔を上げれば
不思議と涙が流れる
一筋の涙が流れる