彷徨う心を
閉ざす想いを
この手に掬い
傷ついた貴方の側で
眠る・・
古(いにしえ)の話は
時の向こうの温もり
貴方にとって
大切なものだけを
集めよう
薄い紅に染まる
細い身体
重ね合わせた吐息に
来るはずのない
未来
存在の嘘に
夜が溶けてしまうとき
止むことのない雨を
貴方の涙と
見間違う
生まれゆくものが
消えてゆくものが
ひとつに交わるとき
扉が開き
光が貴方の影を
連れて行く
今こそ この命のすべて
貴方のために