白 | 跡地~想い出のブログ

跡地~想い出のブログ

2011年5月から2012年9月までの想い出です

例えば世の中のことを考えた時に、その本質に迫ろうとすれば、国際社会においては金融システムの制度上の齟齬を考えてしまう

自分を統治しているのが、国家なのか、この金融システムなのか、実態は二重統治に近くその判断に迷うときがある

また日本という国家というものを考えたときには、戦後のアメリカ統治の実態や、特別会計への介入の歴史、中国朝鮮系の諜報活動の実態や在日勢力

身近な財政や年金などの問題も合わせればあまり明るい気分にはなれない

また友だちや恋人や家族、個人の人間関係は常にバイオリズムのような波があって、いつもハッピーというわけにはいかない

世の中のこと、個人の人間関係、とても流動的な世界の中で俺たちは生きていて、どんなに強い意志を持っていても揺らぎそうになるときがある


俺の場合、そういう状態を救ってくれるのは「数学」だ

数字というのは、なんとなく血の通わない冷たいイメージを持たれることが多い

けれどもこの地球という星を生かしている太陽という存在、例えば、元素、色彩は数学的に定義可能で、そもそもこの宇宙の根本原理は相対性理論でかなり定義できる

実は数学はこの地球や生命の源であり、大地や緑を見て心が癒されるのと同じような存在に感じるときがある

世の中が、人間関係がどんなに流動しようとも、数学は常に絶対だ

人間である限り


人間のDNAを数学的に解釈した場合、おそらく知能や感性、身体能力といったものにおいて人間は最初から平等ではない

色で例えるなら、生まれた時から、人生のキャンパスに色はついている

生まれたときはみんな真っ白なんてことはありえない

でもHikkiがこの歌で書いているように、人生のキャンパスは何度でも塗りつぶせる

だから人生はおもしろいんだと思う

「白」は無垢で美しい色?

そうは思わない

グレーのような汚れたような色でも色がついているからこその人生であり、そこに人間の美しさがあるように思う

仮に美しさが無かったとしても、生命の脈動を感じる

「白」は燃え尽きた跡の色、そう敗北の色、あきらめたときの色だ




宇多田ヒカル 『COLORS』


ミラーが映し出す幻を気にしながら
いつの間にか速度上げてるのさ

どこへ行ってもいいと言われると
半端な願望には標識も全部灰色だ

炎の揺らめき 今宵も夢を描く
あなたの筆先 渇いていませんか

青い空が見えぬなら青い傘広げて
いいじゃないか キャンバスは君のもの
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今は真っ赤に 誘う闘牛士のように

カラーも色褪せる蛍光灯の下
白黒のチェスボードの上で君に出会った

僕らは一時 迷いながら寄り添って
あれから一月 憶えていますか

オレンジ色の夕日を隣で見てるだけで
よかったのにな 口は災いの元
黒い服は死者に祈る時にだけ着るの
わざと真っ赤に残したルージュの痕

もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら
塗り潰してよ キャンバスを何度でも
白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今の私はあなたの知らない色