待ち合わせしたマークシティについた
ゆみが通っている井の頭線の渋谷駅がこのビルに接続している
「ちょっと久しぶりだね」
ゆみの人懐っこい笑顔
夏休みというのにこんな夜遅くまでハイジャンプの練習しているゆみ
今の自分の置かれている環境との間に距離を感じた
「なに食べる?」
「ハンバーグ」
ホントにハンバーグが食べたかった(笑)
「つばめグリルがいいんでしょ?」
「うん(笑)」
ゆみが腕を組んでくる
「ごめん、あたしちょっと汗くさいでしょ?」
「そんなの平気だよ」
なにもなかったかのように、数週間前と同じ平和な空気が流れる
「おなかすいたね~」
「うん」
店に着いてゆみと食事をしている間、りなのことをどう切り出そうかずっと考えていた
ストーリーがなかなかまとまらないでいた
そのとき、ゆみがさらに俺を混乱させるようなことを言い始めた
「今日、親が家にいるんだよ」
「うん」
「でね・・あたし結構限界で(笑)」
「・・・」
「連れてってくれない?」
「どこに?」
「ラ・ブ・ホ・・(^_^;)」
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<登場人物>