次男が、夕食時に話したこと


「今日、○○君にボールをぶつけられた




・・・確かに、ぶつけられたって表現をされると、聞いてる方もいい気分じゃないのね


でも、でもさ


次男くんにしてみたら、たぶんだけど、ただ心配されたかったんだと思うのね


それなのに、旦那様


妙にマジメに語り出しちゃって


「イヤならもう遊ばないほうがいいんじゃないか」


とか


「年上の子と遊んで面白くないなら無理して遊ぶ必要ないんだぞ」


とか


「一緒に遊んでイヤな気持ちになったり楽しくいられないなら帰って来ちゃっていいんだぞ」


とか・・・




旦那様が子供の頃、イヤ事があったときに無理に一緒に遊ぶことよりも一人を選んだことがあるらしい


そりゃね、無理することはない


旦那様はバカにされたり侮辱されたりするのが大嫌い(好きな人もいないと思うけど)


だから、それでも一緒に遊ぶってことより一人を選んだってことらしい(友達がいなかったってわけじゃない)






・・・・・・旦那様、すごくマジメに一生懸命話してたんだけど


次男くん涙をぽろぽろ流し始めちゃった



「なんで泣くんだ?」



旦那様は言っていたけど・・・・・こっちが理解するのも、次男くんが言葉で気持ちを話すのも難しいんだよね






旦那様が一通り話し終わるまで待ってから私も話し始めたっていうより質問を始めた


軽い口調で


探りを入れるように






「で?次男くんはどうしてボールにぶつかったの?」


「だって、急に投げてきたから」


「あ、そう。。。。ボールを取るとかたたき落とすとかできなかったの?」


「だって、ブランコに乗ってたから」


「・・・ふーん・・・・・・じゃあ、ブランコ握ってたから手がでなかったんだぁ」


「違うよ ただ座ってたから手は持ってなかった」


「えぇぇぇぇぇ!?じゃあ、どうして顔にぶつかったの???手ではたき落とせばよかったのに」


「だって、目をつぶっちゃったから」


「えぇっ!?目をつぶっちゃったの?な~んだ~得意のヘディングすればよかったのにぃ


「(次男、ちょっとだけハッとする)だって、目をつぶっちゃったらボールどこにくるかわからなかったし」


「やだなぁ バットでボール打つときも、グローブでボール取るときも、サッカーのパスをダイレクトに返すときも最後までボール見る訳じゃないでしょう?

 この強さでこの辺に来るからこのタイミングでバットを振ったら打てるとか、手を出せばボールをとれるとか、足を振ったら蹴れるとか思うわけでしょう?

 最後までボール見てたら手遅れになっちゃうよ」


「そりゃ、そうだけど・・・」


「そっかぁ ヘディングできなかったのかぁ・・・ でも、ブランコから落ちたりしなかったでしょう?」


「ううん 落ちちゃった・・・」


「えぇぇぇぇ!? なんで?次男くんの握力なら落ちることはないでしょう??」


「だって、持ってなかったから」


「ボールが来た段階でとっさに持つとかしなかったのぉ?」


「うーん だってぇ・・・」


「あ、そう。。。。。。ふーん。。。。。。


反射神経鈍ったんじゃないのぉぉ??


「えっ!?」


「だって、反射神経よかったらボール来たらヘディングするとか、ブランコから落ちないように握りしめるとかとっさにできるじゃない?できなかったってことは次男くんの反射神経、鈍っちゃったんじゃないの?


「うーーん。。。最近キーパー練習してないからかなぁ。。。」


「まあ、次はブランコから落ちないようにすぐに握りなさい」


「うん」


「でもって、出来るんなら得意のヘディングで返してやりなさい」


「うん♪」


「最悪、反射神経使って手で取るかはたき落としなさい」


「うん じゃあ、明日からキーパー練習の特訓だっ♪」


「よしっ がんばれっ♪





次男くん、妙に言い訳がましいなw


私と次男くんの会話は旦那様には妙に本題からずれているとんちんかんな物だっただろうな



でも、でもね


次男くんはみんなと遊びたいの


一人はイヤなの


だから、帰ってくることが出来ないんだよ・・・




私は、私なりに、次男くんの行動パターンを見ている


だから、なんとなく、慰めたり励ましたり持ち上げたりする為のポイントを知っている・・・と自分では思っている


太字になっているところが、次男くんを持ち上げているところ




どうしてボールにぶつかったの? → ぶつかるはずないぞっ


得意のヘディングすればよかったのに → ヘディング、得意にしてるの知ってるぞっ


ブランコから落ちたりしなかったでしょう? → 落ちるわけないぞっ


次男くんの握力なら落ちることはない → 握力強いの知ってるぞっ


反射神経鈍ったんじゃないの? → 反射神経いいんだぞっ




「得意の」 とか 「反射神経使って」 多用してます


でも、そんな会話していると目が輝いてきて、自信持って次はやってやるぞ~みたいになってくる次男くん


泣いていたことも忘れ、元気になりました




今日は、慰めてほしかったのか、心配されたかったのか、同情されたかったのか・・・ちょっとわからなかったんだけど・・・


でも、旦那様の切り口は次男くんには辛いものみたいです


旦那様もものすごく一生懸命だったんだけど、・・・なんていうか、タイプが違いすぎるのかなぁ。。。


長男くんなら旦那様の切り口でも会話が成立してぽろぽろ涙を流すこともないんだけど。。。




次男くんの心の中は旦那様にはわかりにくいようです。。。