私のブログで議会開会の際に、千葉市が2年後の令和9年(2027年)12月からプラスチック分別収集・再資源化を実施する予定であることを伝えました。
今日9日、千葉市議会の本会議があり、市長提出の議案に対する質疑が行われ、日本共産党千葉市議団を代表して、あぐい初美市議(稲毛区)が議案質疑を行いましたので、プラスチック分別収集・再資源化についての質疑と答弁の一部を紹介します。
地球温暖化対策や海洋プラスチック対策に加えて、プラスチック原料の供給を資源循環により確保することが求められている中で、これまでの清掃工場での焼却処理から、材料リサイクル・ケミカルリサイクルに転換し、再商品化を積極的に推進するために実施するというものです。
※ケミカルリサイクルとは、一般的に、廃棄物に化学的な処理を施し、他の物質に転換してから再利用することを指します。元の資源とは全く異なる製品に生まれ変わることも多く、元の製品と同じであるかは問いません。(スペースシップ・アースのHPより引用)
【あぐい初美市議】
千葉市はプラスチック分別収集・再資源化に取り組んでいない政令市3市のうちの一つですが、プラスチック分別収集・再資源化を始めるにあたって、先行自治体の事業のメリット、デメリットを聞いてよりよいものにしようとしたのか伺います。
【環境局長】
実施策を検討するにあたり、近年、プラスチック分別収集を開始した政令指定都市や再商品化計画の認定を受けた京都市亀岡市、富山県高岡市の事例調査を行い、収集するプラスチック資源の品質確保や中間処理の効率化が図られるような手法に役立てています。
【あぐい初美市議】
家庭系プラスチック分別収集・再資源化を進めるとともに、プラスチック製品そのものを削減する取り組みをすることが必要だと思いますが、国に対して生産者責任を果たさせるよう要望すべきではありませんか。
【環境局長】
国の施策および予算に対する重点要望において、拡大生産者責任の考え方に基づき、自治体と事業者の役割分担および経費負担について見直すなど、プラスチックリサイクル制度を再構築することを求め、去年7月に国に対し要望書を提出しました。
【あぐい初美市議】
市条例で手数料を定めるプラスチック資源専用の新指定袋は2種類で、30ℓが1枚24円、15ℓが1枚12円とすると提案されています。このサイズと値段にする根拠についてお聞かせください。
【環境局長】
指定袋については、昨年度実施したモデル事業でいただいた袋の容量についてのご意見や、環境省令により定められている分別収集物の大きさの上限などを参考にして、大きいサイズを30リットル、小さいサイズを半分の15リットルとしました。
袋の価格については、可燃ごみや不燃ごみより安価にした場合、プラスチックごみの排出抑制への動機づけが弱まることや、逆に効果にした場合、プラスチックが可燃ごみや不燃ごみとして不適正排出されることが懸念されることから、可燃ごみ・不燃ごみと同様に、1リットルあたり0.8円に設定しました。なお、市民のみなさまのご負担はこれまでと変わりません。
【あぐい初美市議】
事業開始時期は令和9年12月となっていますが、あと2年で外国人を含め、市民全体に分別について周知徹底をするのは難しいのではないかと思います。市民がプラスチック資源分別について理解し、適正に排出するための周知方法についてお聞かせください。
【環境局長】
住民説明会の開催、市政だより、市ホームページへの掲載、動画配信のほか、ごみステーション看板の掲示、ガイドブックの全戸配布、さらには環境イベントでのリーフレット配布など、様々な広報手段を通じて、きめ細やかな周知に努めていきます。
さらに外国人に対しても多言語や視覚的に伝わる手段を用いるなど、周知方法を工夫していきます。