昨日は千葉市議会では各常任委員会が開催されました。私の所属する都市建設委員会は、都市公園のスポーツ施設の利用料金の改定の議案、現在改修工事が実施されている公共施設における物価高騰による契約金額の変更、水道・下水道の使用料の値上げ中止を求める請願の審議が行われました。

 

 公共施設の利用料の値上げの議案は、近年の物価高騰は市民生活に大きな影響を及ぼしていて、さらなる負担増となることは認められないし、他の公共施設も含めて影響額は1.8兆円であり、千葉市がしっかりと手当して値上げにならないようにすべきであり、「議案には賛成できない」と述べました。

 契約金額の変更については、「物価高騰は国の問題でもあり、高騰分は市債で対応していることから、国に補助などを要望を」と求めました。

 

 水道・下水道使用料の値上げ中止を求める請願の審査では、あたらしい千葉・みんなの会の新代表となった乙部ゆみ子さんが陳述人として、請願の趣旨などを発言されました。

 水道・下水道使用料の値上げ中止を求める署名が7,000筆以上集まり、千葉市に届け、物価高騰で市民生活が大変な中で、使用料の値上げは中止することや、県営水道料金の値上げの中止を県に求めること、国に維持管理などへの支援を求めることを求める請願です。

 

 審査の中で「物価高騰で大変な状況や値上げは中止してほしいということは理解できる」と述べられる一方で、「千葉市も値上げの抑制を行い、その見通しがあること、県に対しても値上げの抑制を求めている。抑制を求める請願項目であれば賛成できる」と自民党の委員は発言するなど、日本共産党以外は「理解はできるものの、請願の趣旨には賛成しかねる」、また一部の委員からは「値上げしないためにどうするかの代替案を示すことが必要だ」として請願に反対しました。

 私からは「30代の方から、『スーパーに行っても値上がりすぎて買いたいものが買えない』や、70代の女性から食費は1円でも安いものを選び、栄養不足にならないように気をつけているが限界がある」など痛切な声を紹介し、公共インフラは命にかかわるもので値上げは中止するよう強く求めました。

 

 審査の中では触れませんでしたが、下水道事業については普段見えないところで、市民生活を支える大きな役割を担っていることも、知っておく必要があると思います。下水道の役割も広く市民に知ってもらう取り組みも一方で重要だと感じます。

 

 イラストは千葉市の下水道キャラクターのカワウソ一家です。