今日午後、日本共産党千葉市議団のかばさわ洋平市議(緑区)とのじま友介市議(中央区)、私の3人で県内でトイレトレーラーを初めて導入した君津市を視察しました。
 君津市は、令和元年(2019年)房総半島台風で、静岡県富士市、西伊豆町、愛知県刈谷市からトイレトレーラーの派遣を受けて、トイレトレーラーを配備することとなりました。トイレトレーラー事業費として、トイレトレーラー約2,000万円と牽引車及び牽引装置の約400万円についてクラウドファンディングなどを実施し、約1,800万円を確保し、君津市の予算で600万円を支出し導入されました。

 昨年の元日に発生した能登半島地震では、1月4日に災害拠点病院である市立輪島病院の駐車場に設置し、翌日から運用を開始し、1万4,000人以上が利用されたとのことです。災害対応にあたっている自衛隊、DMAT、被災者である輪島市民が利用され、好評だったそうです。約8か月間の派遣を終えて君津市に戻っています。
 私も実際に見るのは初めてでした。4つの洋式トイレ(個室)を備えています。仕様によっては多目的トイレにすることもできるそうですが、君津市は洋式トイレを4つにしています。また、ソーラー発電もあり、室内や外の電灯の電力を確保することができ、貯水の状況や電力の状況なども確認することができます。
 平時から総合防災訓練や市内のイベントで活用し、トイレトレーラーを活用しながら防災意識の向上に取り組んでいるとのことでした。「災害派遣ネットワークプロジェクト『みんな元気になるトイレ』助け合いジャパン」に加わっていることから、プロジェクトに参加する自治体がLINEで情報交換を行い、被災地への派遣を実施しています。

 トイレトレーラーは牽引免許の取得が必要で、免許取得に18万円。車検12万6千円、汚物のくみ取り1回あたり2万1千円、加えてトイレットペーパーなどの消耗品の費用がかかるとのことでした。すでにある全国の自治体による助け合いのプロジェクトに加わることなど千葉市で導入することを6月議会で求めていく予定です。