今日午後1時から臨時議会が開会し、議長選挙と副議長選挙が行われ、議長選にはもりた真弓市議(花見川区)、副議長選には私が立候補しました。選挙の結果と私の所信表明は以下の内容です。

[議長選]投票総数50 有効49 無効1
 盛田 真弓  7
 石川 弘  37
 櫻井 崇   5

[副議長選]投票総数50 有効50 無効0
 佐々木友樹  8
 麻生 紀雄 42


 市議会の役割は、住民自治を進め、行政に対する監視・評価、政策立案・政策提言をすることです。今年4月の千葉市議会議員選挙で当選された先輩・同僚議員も感じておられる投票率の低さは、市民により身近な選挙であっても3人に1人しか投票していないのが事実です。しかし、選挙では各候補者の掲げる政策・公約などに市民の関心が寄せられており、市民に身近な市議会の果たす役割はますます重要になっています。
 より一層市民にとってわかりやすく、身近な議会となるよう推進を図らなければなりません。

 新しく議場や委員会室が整備されただけでなく、車いすの方、小さなお子さんを連れた方が傍聴できるようになったことや、ヒアリングループ設置による「聞こえ」の支援、採決の際に各議員の賛否が表示されるなど、開かれた議会に向けた基本となる土台が整備されたと思います。
 これらをしっかりと生かしきることは、今回の市議会議員選挙で市民から負託された私たち議員の役割であります。
 私は、4年間、議員としてではなく一市民として議会の状況を見てきましたが、とりわけ議会の情報公開、説明責任を果たすことと、より開かれた議会となることが必要と考えます。

 その第1は、情報公開・説明責任を果たす議会にすることです。
市議会として、各定例会でどのような議案が審議されるのか、議案の内容も含めた情報を公開するのと同時に、開会にあたっての議長・副議長、各会派の代表などが定例会に臨むスタンス、閉会時における「どのような議会だったのか」を振り返ることを、動画サイトを活用して毎議会発信していくことは最低限必要なことと感じます。また、委員会中継ができる設備も整っていることから、常任委員会、議会運営委員会、特別委員会は、すぐにでも中継を開始することで委員会での議案の審議などを市民にしっかりと伝えることができます。
 私は、かつて広報委員会に所属していた時期に、広報委員会としての市議会だよりの配布、市民との対話を重ね、紙面の充実に取り組んできましたが、2017年10月から市議会からの発信である「ちば市議会だより」は「市政だより」の中面を使って折り込まれ、全戸にポスティングされ、現在に至っています。
 私は、広報と広聴をセットで広報委員会での活動が必要と感じています。「市政だより」に折り込まれていることを市民が認知しているのか、議会の広報への要望などを把握することは重要と考えます。さらに情報発信では、「LINE公式」を活用し、プッシュ型で行っていくことは時代の流れです。あらゆる媒体を通じて市議会が情報発信し、丁寧に説明していくことが、議会としての説明責任を果たすことにつながるのではないでしょうか。また、手話通訳も含め、字幕での録画映像の配信など、障がいをもつ市民が市議会、千葉市政を身近に感じてもらえる取り組みも必要です。

 第2に、より市民に開かれた市議会にすることです。
 他の議会でも取り組まれている「議会報告会」「意見交換会」など、すべての市民が尊重され、多様性・共生社会の中で、様々な立場や、様々な地域の市民の意見が反映される議会をめざします。
市議会としての政策立案にあたっても、市民参画で意見交換を進めながら、千葉市へ政策提案していく姿勢を貫きます。
 私は副議長として、二元代表制の下で、議会としてのチェック機能を高め、その内容を市民にとってわかりやすく伝え、市民参加を進め、市民が議会を身近に感じていただける議会運営をめざしていきます。



 写真は所信表明を行うもりた真弓市議。以下は所信表明の前文です。

 この3年あまり、市民はコロナ禍による多大な影響を受け、さらに物価高騰による影響も甚大で、今後も市民生活を守る地方自治体の役割が問われています。市民の負託を受けた私たち議員には市政をより良くするための責務があり、二元代表制の一翼を担う市議会には、市民の立場で市政をチェックし、情報公開・設明責任を果すとともに、政策立案・政策提案を行うことが求められています。
 市議会ではこの間、新型コロナ感染症の下でも議会改革を進め、緊急時の情報伝達の在り方や、タブレット端末を活用しての議会運営など新たな取り組みを進めてきました。
 今後も議会では、多様な市民意見を反映する議員の質問を保障し、時代の流れとなっているジェンダー平等の視点や多様性を尊重する議会へとさらに発展することが求められています。
 新しい議場は、バリアフリー化や、傍聴者への保育室の確保、難聴者支援のヒアリングループの設置等が整備されています。日本共産党市議団は、より市民に開かれた議会を目指して、提案してきました。二元代表制の下、議会としてのチェック機能を高め、市民参加、情報公開、説明責任が進むように取り組んでいくことが求められます。