
今日も千葉市議会では一般質問が行われています。日本共産党千葉市議団の野本信正市議(若葉区)は、廃校となった学校施設を活用した防災学習センターの設置についての質問などを行いましたので紹介します。
野本信正市議は、市議会の総務委員会の一員として、10月13日に浜松市防災学習センターを視察して、同センターが統廃合によって廃校になった小学校を改修してつくられた施設であり、4つのエリアからなっていることを紹介しました。
内容は、デジタルはまマップ「浜松ってどんなまち」、地形の違いで様々な被害が起こる「ハザードスコープ」、備えミッション「タブレットによるクイズ」、もしもシミュレーター、避難所ってどんなところ?(避難所の再現)などです。市民に対し、防災に関する知識の習得および啓発の拠点であり、小中学校の子どもたちに、防災について楽しく学び、体験できる場所を提供することを目的にして、年間100校近くの学校が参加しているとのことでした。
千葉市での防災学習について、教育委員会は「児童生徒の発達段階に合わせ、危険を予測し、自らの安全を確保するための『学校安全計画』に基づき、総合的な学習、道徳など教育活動全体で計画的に防災教育を行なっている。災害に応じた避難訓練等を実施している」と答えました。
また、野本市議は廃校の活用にあたっては耐震工事は終わっているため、防災学習センターとして活用するための改修費用は総額約2億円。廃校になった学校で利用が決まっていない学校が数校あり、市内各地から防災学習に参加することを考え、交通アクセスの良い学校を選んで設置することを提案しました。
危機管理監は「防災学習をはじめ、市民のみなさまが災害の備えを学べる環境づくりは大変重要であると考えていますので、他市における取り組み事例を参考に、本市としての効果的、かつ効率的な防災・減災に関する啓発手法などについて調査・研究していきます」と答えました。
最後に野本市議は、学校跡施設を有効活用して、市民の防災意識を高揚することは大変合理的であり、市民理解は得られるのではないか、と指摘し、来年度予算に要求することを求めました。
高洲・高浜地域でも旧高洲二中跡施設の利活用について「防災関連の活用」に関し、防災の啓蒙と展示の活用例を示して、市にも要望書を提出しています。野本議員の質問にもあるように、学校跡施設の有効活用が必要です。稲毛国際中等教育学校の改修中の代替施設として改修も行われます。再び跡施設となって売却するよりも、有効活用すべきと考えます。
浜松市防災学習センター「はま防~家(はまぼ~や)」のホームページはこちら
URLはこちら⇒ https://www.hamabosai.jp/