劇的な政権交代をかちとった民主党にはいろんな期待と不安がうずまいているようで、連日ニュースでは民主党の議員を呼んで今後の政策についてアツく語られているのがみられる。国をささえる力ともいわれる出生率の上昇もそのテーマのうちのひとつで、これは日本の出生率についてのコラム。

「出生率」で決まる鳩山氏の評価


このなかでも深くうなずけるのは

「確かに言えることは、女性が子供をつくるか仕事を続けるかの二者択一を迫られる社会ほど、出生率を低下させるものはないということである。」

というくだり。


会社というものには、子供を産む女性に対してもっとケアを考えてほしいとおもう。仕事の内容は変えずに、時短や在宅勤務での復帰をサポートし、かつ実績ベースで(作業時間ベースではなく)評価するとか。

子供がいないうちは深夜残業も遠距離通勤もなんとかできるけど、7時で保育園から帰ってくる子供がいたらそんな働き方はまず無理。出産後復帰した女性に対して、近距離かつ時間制限の仕事をわりあてるのは、たしかにお客さんとの交渉があったり、フルタイムで働いてるほかのメンバーのケアとか、面倒なこともあるだろう。でもそのくらい保障してくれないと復帰は無理。


友人の会社では、復帰後は比較的仕事が楽な他部署に移るというオプションしかなかったらしく、そこの仕事には魅力を感じなくて、じゃあ辞めるよってことになったらしい。せっかくの優秀な労働力なのに、もったいないと思う。


そんなわけで仕事と経済的自由を手放せない女性は積極的に産もうとはおもわず、そんなに仕事にまっしぐらでもない女性は仕事をあっさりやめる。っていう二極化になっているような気がするんだけど、どうだろう。


わたしがのほほんと産休に入れているのは、私の会社がそういう意味ではまだ進んでいるからなのかも。先輩たちや同期は子供を産んでもあたりまえのように戻ってきている。まあ出産前にくらべればみんな仕事をセーブしている印象は否めないし、出世という意味でも仕事に時間を避けない分不利は残るけど。


ちなみにこの記事のAuthorがフィリップ・デルヴス・ブロートンとなっていておーびっくり。ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場 の著者ではないか。読みたい本なのだが図書館で予約待ち中。