ひきつづき渡辺千賀さんのブログを読んでいるのであるが、うっと身にしみたエントリがあったので残しておきます。

gender issue..


男女差別なんてあって当たり前である。でも、それはゲームのルールなのだから、そのルールのもとでどうやって楽しくやっていくかを考えるべきだ、と思っている。そもそも差別(というか、区別)は男女の間にあるだけではない。学歴とか家柄とか人種とか、いろいろなことで人間は差別される。そういうのは全て社会の「お約束」なのであって、そんなことにいちいち文句を言っていたら始まらない。女性の地位が先進国の中では最悪といってもよい日本ですら、女性がやりたいことがやれる程度の自由はある。もちろん、周りに白い目で見られるとか、いらぬ注目を浴びるとか、干渉されるとか、様々な問題はあるかもしれないが、そんなのは「ゲーム」の一部。乗り越えられないのは個人の問題だ。


あー、確かにそうだなと。私自身守りに入っていたというか、なかば先に進むことをあきらめていた節がある。


同期の男性がマネージャになったり、肩書きがよくなったりするたび、「もしかしてこれが男女差別というものか」とチラッと思ったりしたことがあった。同期のうちそのポジションになっている女性はまだいないから。


または、2年ほど前いくつか年上の女性がマネージャに昇進したけど、ものすごい優秀なひとでかつ未婚(家族に時間をとられない)なので、あー女だとこれだけの条件がそろわないと昇進なんてできないのかっていうのが正直な感想だった。


だけどおかしいって思ったらまずは自分が優秀であることを示して、機会は自分で見つけていかなければならないんですよね。ライス元国務長官の自伝では、彼女が学生時代のときに両親から「黒人で女性であるからには、学業を認めてもらうのに人の2倍努力しなければならない。抜きん出るには3倍の努力が必要」といい聞かされたそうだが、そのくらい割り切って虎視眈々とチャンスを狙っていかないといけないのかも。


私の会社の女性はすくなくとも結婚でやめるとか、出産でやめるとかいう人はあくまで少数で、自分のペースで働き続けている人が大半。だから私のおなかが大きいのをみても「辞めるの?」とか聞く人は一人もいなかった。


管理職や営業職ではまだ女性の絶対数が少ないけど、コンサルは男女が同等の評価で働いているともいえる。もし抜きん出ていなかったら、それは差別のせいではなくて自分の責任。そう思えるとほんとにすっきりする。