この土日の週末盛りだくさんでした | Yuki♪@Vocalのブログ

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Yukiの音楽活動や、思っていることを
書いていこうと思っています。
Jazz、JazzFunk、Gospel、Popsなんかを歌います。
最近はJazzをメインに歌ってまぁす♪

この土日のこと。

土曜日、10/3は、山梨県の「かつぬまぶどう祭り」で、ここ3年続けて行っている中で、初めてお店を出すことになり、そして、ステージでも歌わせていただくことにもなりました。
去年10万人もの来場者がいたというほど、結構大きなお祭りです。
これも、行くたびに天気が良くて、ワインも進みますし、お祭りムードに、花火も鳥居焼きも印象的だったのが去年でした。

今年のステージでは、なかなか打ち合わせもできないままにぶっつけ本番な感じでしたが、青葉台のお店でも演奏してくれているピアニスト小林由佳ちゃんと急遽このイベント用にDuoを組み、ライブの準備をしました。
ステージも、葡萄色の衣装で揃えて着てみました。

私としては、寝不足、BBQのスモークまみれながらでも、自分が歌いたいように歌えているように思えました。
心配だった風邪もなんだか大丈夫だったようでした。
一緒にお店を手伝ってくれていた仲間には、「世の中で一番好きな曲を歌ってくれた”New York State Of Mind"良かったよ!」ということを言われました。
やっぱりこの曲みんな好きなのねぇ。
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そして、日曜日の10/4は、そのかつぬまぶどう祭りで、精根尽き果てて、睡眠時間もままならない状態で、山道の運転で筋肉痛で、体の節々が痛い、というところ、無謀にも、Jazzコンテスト予選に行ってきました。

最初のはじまりは、物は試し、とあまり日程も考えないで、音源審査に音源を送ってみることにしました。
むしろ、コンテストってどういう感じなのかわからないし、私自身、コンテストに出るなんて、今まで考えていなかったことでしたし、興味本位で送ってみることにしたのがきっかけでした。
そんなに作り込めず、今までの録音の中からマシな録音状態の物を探し出して、CDに焼いてギリギリの日程で送りました。

それがなんと、音源審査が通ってしまい、予選に進むことに!
嬉しい悲鳴でしたが、逆に日程を考えると、頭が痛いことになりました。
かつぬまぶどう祭りといえば、いつもあまり寝ないで行って、寝ないで日帰り覚悟で帰ってくることが多かったのですが、今回はどうなるのか、ということで、
結局、前日その前々日と、準備もあって、ほぼ一週間あまり寝れていない状態で、でも前日も当日も動かないといけない、という状況で、歌う練習なんかできないし、呼び込みで、喉もきっとダメになりそう、という心配もありました。
コンディションを考えると、土曜日の本番のライブさえ、心配でもありました。

朝起きて、余裕があると思っていたら、行く先は、なんだか電車も間隔があるので、多めに見積もっていたのに、乗り換えで失敗して、ギリギリに着くような時間になってしまっていました。

コンテストってどんな人が来るんだろう?と思っていたら、音源審査だけでも海外からも来ていたようで、全国各地から送られてくるんだそうで、84名送られてきていたそうです。
その中の19名に絞られた中に、光栄にも入ることができましたが、まぁ、 いろんなコンテストに出ている方がなんと多いこと!
あの人はあのコンテストで、賞をもらっている人だよ、なんていう情報も何人も入ってきました。
コンテスト荒らしの人もいるらしく...。
ひゃ~、明らかに場違いだわ、なんて思ってました。

そういう事情も何も知らずにポンと行ってしまったので、そういった情報を聞くだけでも価値があると思ったのですが、レベルの高さに本当に驚きました。
上手い人って、もう理屈じゃないんですよね。
ああ、いいなあってもう即思ってしまう。
聴き入ってしまうし、その人の世界に入り込めてしまう。

私は、というとくじ運が悪いのか一番手になってしまい、まあここ数日続いている頭痛と戦いながら、本番にちょうど頭痛薬が効いてきて朦朧としたところに、自分が歌う順番となり、最悪の状態でした。
が、それでも気持ち良く歌わせてもらえました。
伴奏もちょっと変わっていて、間奏を無理やり8小節やって戻って、と言われて、そこもなかなか慣れないと変な感じでしたが、そういう決まりごとも慣れるって大事だなぁって思いました。
選曲もそうですが、人により、いろんな曲がありました。
以前、どこかで聞いた時は、ものすごくスタンダードから離れたマイナーな曲だったり、メローな曲ばっかりが続いていたところがありましたが、こちらでは、ちょっとミディアムからアップテンポが多かったようでした。
ちょうど選ばれた方もそういう方たちが多かったようです。
文句なしに上手かった人は、みんなも納得、でしたが、歌っている当人たちでも、ん?という方も中にはいらっしゃったようですが、結論、やはり人それぞれ好き嫌いもあるのだと思います。
一概にスポーツと違って、点数で見えないものだし、なんとも言えません。

終わってから審査員の先生に意見を伺える、ということで、滅多に無い機会なので、参考に聞いてみました。
私への評価としては、声は良い、発音も良かった、でもタイムが... 、ということでした。
バラッドを選んだのですが、歌いすぎてしまう、伸ばしすぎてしまうと、プレイヤーがその「間」に詰め込んでくるフレーズを邪魔してしまうことになるんですね。
(「間」の使い方が「タイム」と言われていた意味のようです。)
この間を作るのが「ゴールデンサイレント」と言われるそうで、シャーリーホーンが素晴らしい歌い手さんだ、ということで、聴くことを勧められました。
ジャズの歌い方って、私は本当に自己流だし、習ったこともないんですが、やはり、誰かのスタイルを聴いて勉強したり、自分に染み込むまでやってみることというのは、大事なことです。

前にNYのミュージシャンのところにお世話になった時、「最初に一つの曲のコピーを完全にする、そこから自分流にアレンジする」ということを言われたことがありました。
その人のスタイルを理解することというのは、やはりやろうと思っても、頭で理解しているだけでは、実際に歌ったり演奏してやるのとは全く違います。
これをちゃんとやらないと、ただの自己流や適当で終わってしまうわけです。

サックスの方だったので、CDで一つの曲をかけながら、全くそれを同じようにプレイする、というのを目の前でやってくれたのですが、本当に1時間もしないうちに、フレーズから吹き方を全部その通りにやって完コピしていくのです。
すごいなぁと思って見ていました。
やるからには、それなりに努力がもちろん大事なことなのですが、やっている人は「やっている」ともちろん言わないもので、影ですごい努力している人が多いんだと思います。

今回のコンテストも、私にとってはすごい良い勉強になりました。
こういう場があることも初めてでしたしね。
この年になって、という感じですが、ジャズをもっと早くから知っていて、やっていれば良かったなぁとも思いました。
日本にもこんなに素敵なジャズシンガーがいるんだ、ということを知れたことも一つ大きな収穫でしたし、自分がもっともっとうまくなりたい、というモチベーションになりました。
本当、私ももっともっと歌ってやっていかないとだなぁ、と。
そして、ちゃんともっと準備したり、コンディションや、時期を考えることも大事だなぁと思いました。

あんなにひどい状態で朦朧としながら歌う場ではもちろんなかったなぁ、と思います。
筋肉痛でマイクを持つ手が震え、荷物を運んだりでの疲労感で背中ももちろんですが、体全体もこわばっていましたし、自分の思ったように声も出ませんでしたが、同じ土俵に素晴らしい歌の方たちと立てたことは私にとっては、初めての体験ながら、1日にこんなにたくさんのボーカルを聴けたことも嬉しく思っていました。
まだまだだなあ、と自分自身反省することがありました。
歌を理解することもそうだし、歌い込むこともまだまだ足りないなぁと。

驚いたことですが、高校一年生でジャズを歌い始めた、という女の子も来ていましたが、見た目、全然高校生に見えないし、これからがとっても楽しみだなあと思いました。
「J-popには興味がなくて、Jazzが落ち着くんです」なんてことを言っていました。
うーん、こういう高校生にもっと出会いたいものです。

ジャズって言っても、すごい偏見で見られることが多いし、「ジャズ歌っています」というと、「かっこいい」と言われたりするけれど、じゃあ、そのライブに来たいと思ってくれるか、というと、やっぱりまだそこまで魅力的じゃないのかなあと思ったりすることもあり、これも、私のテーマだなぁと。

ジャズバーをやっている以上、もっともっと多くの人にジャズに馴染んでもらいたいし、もっともっと馴染んでもらうために何かできないかなあと思うばかりです。
敷居が高いとか言われちゃうのもなんかなぁ、と…。

今回の予選は残念だったけれど、まだまだ自分のテーマややっていかないといけないことも見えたし、もっともっと命を削ってやっている人たちがいる、ということが励みになりました。
よし!もっともっとがんばるぞ!

もっともっといろんな曲を知りたいなぁ、歌いたいなぁ。
まだまだやり切れていない感がありますが、音楽ってキリが無いから楽しいんですよね。
もっともっと音楽に費やせる時間が欲しいなぁ。