時系列が前後しちゃってますが

魔王との最期のエピソードについて

つらつら書きたいと思います。





7月某日

わたしの誕生日でした。


当然のように

魔王からお誘いがあり

前日から会う約束をしました。



でも…



なんだか気乗りせず、、



いつもだったら、

酷いことされても

一緒に居たいという気持ちが勝ってしまい

うっかり

ウキウキしたりしてしまうのに、、


なぜだか今回は

行きたくなくてショボーン




どうしよう…

でも、行かないと…

なんて考えてたら

いよいよ当日になり。。




おもーい腰を上げて

魔王の住む城に向かいました。




夜勤明けだった魔王は

案の定

ご機嫌ナナメ。。。




近所の食堂で

ご飯を食べることになり、、


そして

当然のごとく

私に選ぶ権利はない。





【魔王】

これと、これね!

シェアしようね




そして

注文するのは

必ず私。。




【私】

あ、すみません。

これとこれ、お願いします。



【店員さん】

ご飯の量どうします?

どんぶり大きいから、女性は少なめにすることもできますよ?



【私】

あ、じゃあ



【魔王】

え?それって、金額は一緒ですか?



【店員さん】

はい…



【魔王】

じゃあ、ふたつとも普通盛りで!



【私】



それを…


そのどんぶりいっぱいのご飯を…


私に残さず食べろと命令する魔王。




頑張って食べるものの

やっぱり気持ち悪くなり

少しだけ残してしまったショボーン



そこからは

さらに魔王の機嫌が悪化。。。


まあ

そうなるだろうな、

とは思ってたけど。。




家に帰り

また

いつものように

ソファーを占領し



私は

狭いキッチンで

呆然と

ただ

座っていた。





私…


何してるんだろう…





そんな思いが

波のようにドーンと押し寄せ


涙が出てきた。。





しばらくすると


魔王から



シャワー!

シャワー行きな!





なぜ…


なぜシャワーの時間まで指定され


泣くことも許されない。



もう嫌だ。。。





黙っていると





ねえ

聞こえてるの?

シャ ワー

あ び な

って言ってんだけど!






もう、

身体も動かない



涙でぐちゃぐちゃな顔を

見られないように

必死に下を向いていたら






ねえ


鼻水垂れてるよ?笑


きったね…





もう


何も考えられなかった






ねえ!

なんなの?

なに無視してんの??






もう、そんな奴は出て行け!


ほら、


早くしな!






そう言われて

荷物を玄関に投げられ

私自身も

玄関の外に出された





私は

何も感じなかった




これで、帰れる。



行きたくもない車屋に付き合わされ

茶番のような芝居をさせられることも


行きたくもないレストランに行くことも

しなくていいんだ。






明日の誕生日は

なにしよう。


そうだ。

自分の好きなことをしよう。




そんなことを考えながら

家に帰った。