こんばんは

今日もラジオをお聞き下さいました皆様、ありがとうございます。
来週の放送は、東日本大震災から6年を迎える翌日の3月12日です。
絆を忘れない日にしたいです。
さて、今日は毎月している声優養成所のレッスンでした。
今晩はレッスンを振り返り、書いておきたいと思います。
今日からレッスンに来ている生徒さんも複数いましたので、
あらためて基礎の発音練習を重点に置いたレッスンでした。
今日も何度も伝えたことですが、
アクセントを直すことは本当に難しいことです。
どうしてもアクセントが直らなくて、
こうじゃなくてこう…と正しいアクセントを伝えても、
「真似をする」ということがすごく難しいようです。

「音楽は好き?」
と聞いて、音楽好きな人や歌うことが好きな人は
アクセントを音楽的に捉え、
「ド」や「ミ」の音に例えて練習すればいくらかは直ります。
しかし音感トレーニングが出来てないと、
たとえ「ド」や「ミ」の音の高さと言っても、
五線紙の「ド」の高さで「ミ」も発音したりしてしまいます。
言葉で豊かな表現をするためには、
すらすらと流れるように読む以前に、
この「音感トレーニング」で“無アクセント”から脱出しなくてはいけません。
朗読をしていても、内容が伝わってこないというのは
単語の意味がわかっていないことと、
ハテナマークがついたまま音声に出してしまっていることが
理由として挙げられます。
読み手の不安が伝わるいうな朗読では内容も入ってきませんよね。
また、誰にでもある苦手な発音を、
工夫して聞きとれる発音にするためには、
滑舌のトレーニングも欠かせません。

(今日の稽古場ではありませんが、こんな感じです。)
こういうのは自宅で毎日でもやるべきですが、
練習をやってる人、その日調子よく読めた人はわかりますが、
いつまでも変わらない人は、
練習の中で、音の高さ感覚も感じて練習すれば、
朗読が詰まらず出来るようになると同時に、
聞く人が受ける印象が劇的に変わります。
説得力が出てきます。
私が考える、滑舌と音感トレーニングの両方が、朗読練習に必要である理由は
こうした理由からです。
発声や発音について思うことは様々にありますが、
みんなの夢をつかむためには
確実に乗り越えなくてはいけない事ばかりなので
できる限りお伝えしていきたいと思います。