今日は父が突然逝ってしまってから一年。


命日。


ここのところ私は不安定だ。


父は最後に入院した病院を退院して


たった10日で旅だった。


コロナ禍で父と全く面会ができない 

一ヶ月と2週間ほど。

83歳の父は、絶対にメンタルの病気にはならないと思うと皆が口を揃えて言うほど

プラス思考で思慮深い人だった。


その父が高齢というだけで、

どこの病院でも拘束され、

(転落死しても家族の責任でいいのでと、

最後の病院では、つなぎ服だけにしてもらった。)

危ないからと一日中、ベッドの四点柵の中で

過ごし、歩けなくなり、

父は希望を失い、スマホでメールもできたし

自分で電話をかけられたのに

日を追うごとにかけられなくなってしまった。


リハビリの方が一日数分だけ車いすで

病院の廊下に連れ出してくれる。

病院に連絡し、その時にリハビリの方に

父のスマホを操作してもらい、

話させてもらった。

毎日は無理なので、


毎日一階の受付に

父宛の手紙を渡し、

父に手渡してもらうように頼んだ。


今手元にある、その何通もの手紙は

封は切られているが、どこまで

父が理解し読んでくれたのかは

知る由もない…。


私に出来ることは?私は必死に探した。

父が少しでも温かい気持ちになれるように。


生い立ちに恵まれず、

実の父母や兄弟の顔を、知らない父。


そんな父は血の繋がりのある

私達子供達や孫といることが

一番の幸せであった。


コロナさえなければ…

病院の面会も、老人ホームも

自由に出入りできた。


父は血の繋がった家族の温かさの中で

逝かせてやりたかった。


今日は一年前の父の亡き骸、

いろんなことが鮮明に思い出される。


だけど父は最期は辛く哀しかったかもしれないけれど、幸せな人生だったと思える

時間が沢山ある。


ありがとうお父さん。

たくさん話したいことがあるよ。

日々私も幸せな時間になるように

生きていくね。


お父さん。