急いでお店に戻ると、支払いを終えた平さんが出てきました
私「すみません!おサイフありました!
おいくらでしたか!?」
と焦って言うと、
平さん「あー、いいですよ」
とひと言。
私「いえいえ!申し訳ないです!いくらですか?」
平さん「本当にいいよ
」
」私「じゃあ、この2千円だけでも
」
」平さん「いいよいいよ」
と最後まで受け取ってくれませんでした
なんとしてでもサイフがないフリをする女という汚名を晴らしたかったけれど、もうこれ以上は言えない空気…
ここは黙って甘えておくべきな気がする
私「本当に…すみません

ありがとうございます、じゃあお言葉に甘えて…ご馳走さまでした
」
と、平さんにお辞儀をしながら
「今度は私がそちらに行きますね
」と言うと、
」と言うと、平さんは明らかに戸惑った顔をしました
え?あれ
あ、そうか、、「今度は」って、勝手に次も会う感じで言ってしまった
平さんはどう言っていいかわからないという感じで言葉を詰まらせました
やっぱりサイフをわざと忘れたフリしたと思ってるよね?
「こんな女、2度と会うか」と、きっと思ってるよねぇぇ!??

でもでもでもそんなあからさまに言葉詰まらせなくていいじゃん…


気まずい空気を察し、
「それでは!!!気をつけて帰ってください」と言うと
平さんも「では!!」と軽く会釈をして車の方へそそくさと向かって行きました
次はもうないな…

イケメンだっただけにショック、そして申し訳ない…
しばらくしてLINEで
「今日は遠くから来てくださってありがとうございました!
ご馳走さまでした✨✨」と送りました
いつもならとりあえず「またご飯でも!」と送りますが、今回は送りませんでした
つづく