夫はループス腎炎を患っており、蛋白尿が出る状態でした。
そのため、タンパク質を補うために高タンパク食を摂取していました。
しかし、後に腎臓の負担を減らすため、低タンパク食に方針転換しました。
今までの努力は何だったのかと思わずにはいられませんでした。
それからは、お米にも含まれるタンパク質を抑えるために低タンパク米を食べ、少しでも魚や肉が食べられるように工夫しました。
しかし、肉や魚が少量しか食べられないため、カロリー不足が心配でした。そのため、野菜の揚げ物でカロリーを補い、体重が減らないようにしていました。
それでも、少しずつクレアチニンの値が上昇し、透析が視野に入ってくる状況になりました。
透析か腹膜透析か移植かという選択を迫られることになったのです。
当初、夫は透析を選ぶつもりでしたが、移植外科の先生が移植という選択肢を提示してくれました。
私が同席していなかったため、詳細は分かりませんが、夫は移植を決意し、私に腎臓を提供してほしいと頼んできました。
血液型が異なっても血縁がなくてもHLA型が合えば移植可能とのことでした。
私の決断が夫の今後を大きく左右するため、どうするのが最善か真剣に考えました。