障害者の姉になんてなりたくなかった

障害者の姉になんてなりたくなかった

知的障害の妹を持つ姉です
世の中綺麗ごとばかりで本音を言えない私…
隠して隠して、辛くて辛くて
吐き出したい時書く愚痴の場です

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子供の頃、私は所謂『いい子』だった

家の手伝いをして、妹のお世話をして親に手間をかけさせない『いい子』だった

親は妹の世話で精一杯で私が手間をかけさせるのを嫌がった

妹とは1歳違いです

親以外の人間がいるとぐずってなかなか寝ない妹

私はたったの3歳で別室で一人で寝かされた

初めて一人で寝た夜のことは数十年経っても覚えています

ガタガタと風で鳴る窓、天井のシミがお化けに見えて怖くて怖くて心細くて

泣いて両親のところへ行った真夜中、私の声に反応した妹が泣き叫び、私は母に平手で頬を叩かれた

「あんたのせいで起きちゃったでしょ!」

叩かれた頬より、ぎゅっと縮んだお腹の方が痛かった

そのせいかどうか、私は幼児の頃は頻繁に自家製中毒症を引き起こした

その度に母にはため息をつかれ、怒られた

「あんたまで手間をかけさせないでよ!!」

病気をしたら怒られる。だから具合が悪くても我慢する癖がついた

小学生になると、どうしても具合が悪い時は一人で病院に行った。

妹は私の通う学校には行けず、遠方の養護学校だったため母は妹の送迎が忙しく

父も身体障碍者6級で給料が安く、母はパートにも出ていたから毎日が分刻みスケジュール

私の世話なんてやっていられない

8歳くらいの頃にはもう一人で病院に行った

ある日、そんな私のことを近所の人が誉めてくれた。すごいわね、賢い子ねと

母はそれに満足そうに笑い、私のことを撫でてくれた

母の目が私に向いた時のあの嬉しさ。

私は母の視線が欲しくて必死でいい子になった

他人が誉めるようなことを必死でやった

他人が誉めてくれればお母さんが撫でてくれる。私を見てくれる

今思うと、異常な親子関係だったなと思う


今、ご近所に二人の兄が自閉症という小学生のお子さんがいる

他人の前で彼女は言うのです

「私、大きくなったら介護士になるの。障害を持った人のお世話をしたいの。」

そして彼女は傍らで満足そうに笑う母をチラチラと見ている


ああ…あの子は私だ。

母の愛が欲しくて、存在を忘れられたくなかった私と同じだ

母に誉めてもらいたいばかりに自分を押し殺す悲しい存在だ


よく障害児の親が

「きょうだいは障害児がいることで優しい子に育った。助け合いの精神を学んだ」

と言っているのを聞きます。

違うんです。

親の顔色を伺わないと愛を得られなかったから親にとっての『いい子』を演じ続けているんです。

そして大人になってから疲れてしまうんです

そう、この私のようにね…