この写真は令和5年10/5現在の状況です。

現在は若草山の麓にある手向山八幡宮(当初は鏡池東脇)。聖武天皇が大仏造立を発願した際に、宇佐八幡のご祭神が協力する旨の神託を与えたことから、東大寺鎮守として勧請されました。




“転害会”は八幡神がお越しの際に、転害門を通られた故事より、その様子を再現したといぅ例大祭です。コロナ禍による中断をはさみ、5年ぶりの催行となりました。また前回の折に新調された御神輿も、久しぶりの登場です。事前にネット検索したのですが、なかなか写真付きで進行が分かるものがなく、今回4回に分けてご紹介したいと思います(最終回)。








12:30〜転害門前の芝生にて、舞楽奉納。すっかり雨もあがり、納曽利と蘭陵王を楽しく拝見しました。13:10頃には終了、13:50頃の還御行列までしばしの休憩。担ぎ手さん達が大急ぎでお弁当を食べてましたね。



この10/5だけ、年1度のみ公開される“東大寺勧進所”。明治期の廃仏毀釈まで手向山八幡宮のご神体だったという快慶“僧形八幡神像”(八幡殿)、現在の大仏さまと大仏殿を再興した“公慶上人像”(公慶堂)、アフロ頭が人気の“五刧思惟菩薩像”(阿弥陀堂)を拝観できます。去年じっくり拝観したので、今年はサクッとご挨拶のみ。



14:00頃〜転害門を還御行列が出発します。正倉院の森をバックにお見送りしたところで、今回の見学は終了としました。神輿はこの後、手向山八幡宮へ戻り、15:00〜還幸祭を催行して、ほぼ1日がかりの“転害会”は終了となるよぅです。






転害会の進行をじっくりと見たのは初めてでしたので、貴重な体験となりました。雅楽の音色や、華やかな舞楽も印象に残りました。写真からでも、その雰囲気が伝われば幸いです。