1954年に藤田傅三郎男爵邸跡地に開館した歴史ある美術館が、5年間の休館を経て、全く新たな“藤田美術館”として生まれ変わりました。  

以前は蔵2つを繋ぎ、床や展示什器も旧式で、換気も小さな窓を直接開けるよぅな古い設備でした。今度は外観は真っ白な直方体、展示室は真っ暗、キャッシュレス&ペーパーレス、19才以下無料といぅ大胆な試みの美術館になりました。

展示室は広くなり(床面積2倍)ましたが、そこに25点程とゆったり。NHK日曜美術館での特集『復元師/繭山浩司』さんによる、“青磁鳳凰耳花生”も実際に見ることが出来ました。なおキャプションは最低限で、解説はWi-Fi繋いで自身のスマホで見るかたち。また展示室内や作品も撮影可能です。

館長/藤田清さんがちょうどお話してるのを、後ろから聞くことができました。建物含めて大変なこだわりよぅらしい。まだ中国が景気良くブイブイしている2017年、大胆にも所蔵する中国美術品29点を海外オークションで売却、その資金力(300億ほど)は凄まじいなぁ。ただ隣地の太閤園は親会社/藤田観光の経営不振で既に売却され(創価学会さんが購入)、閉鎖されているのとは対照的です。

地下鉄/大阪城北詰駅隣接、JR京橋駅や大阪城からも徒歩圏内、くれぐれもカードとスマホをお忘れなく。