今日聴きに行った地元の演奏会のブログラムの中で、
ハイドンの交響楽の時代背景について、資本論で
有名なマルクスの「人間の意識がその存在を規定するのでは
なく、逆に人間の社会的存在がその意識を規定する。」に
関係するのではないか、とあった。
そのプログラムにはボロディンとは何者か?と、たった3ページで
ポロディンの生まれてから死ぬまでのことが書いてあった。
音楽の人は高い教養と文才があるものだと、感心して読んだ。
 
 演奏会は、前半のボロディンの「ロンドン」は、ほぼ
いい気持ちで居眠りし、後半のハイドンの「交響曲第二番」と
「交響詩中央アジアの草原にて」は。つい最近どこかで聞いた
な、と起きていた。一つ後ろのマダム数人連れは、ゴルフの
話、スペインだのフランスだのの海外旅行や有名ホテルの
ディナーのメニューについて話していた。地元にはお金持ちが
結構いるらしい。
 
 午前中は図書館で『90分でわかるカント』を読んでいた。
「時間とは客観的に存在するものではない。時間は実体でも
ないし、実体に偶然的に属する性質でもない。(中略)時間は
(認識を生み出す)純粋に主観的な条件である。(中略)というのは、
実体やそこに属する性質を秩序づける際には、同時性や連続的
継起という枠組みを用いるからである。つまり、時間の概念を
用いるしかないからである。」
アプリオリ、そして「すべてを支配する第一原理を扱う」という
形而上学・・・。カントの友人が『純粋理性批判』を読んで
「これ以上読んだら気が狂う」と半分しか読まなかったというが、
私は、カントのつまみ食いでいいや。
 図書館から出たら、居酒屋の掲示板に、天国に行ける質問は?
とある。
もしかしたら、私の住んでいる町は哲学者がたくさんいる
街なのではないだろうか?
 
夜は、夕食のあと、和菓子の水無月をいただきました。
お茶はなし。今日は夏越の祓いの日でしたね。