二週間前、図書館の本棚で見て、借りようかなぁ、

でも、その前に哲学の本を読まないとなぁ、と

見送ったのですが、二週間後に図書館に行ったら、

まだ、そこにあるのです。

 図書館の方の推奨本、というので、手にとりましたが、

「はじめに」でひきつけられました。

瞑想というものには、「悪い影響」をもたらすものがある

というのです。というか、めざすべき方向が、仏教系ですと

「悟り」というふうに、(これは臨済宗系とかですが)

なってしまうのですが、瞑想をしようと思う人は、必ずしも

それを目的としていない、というところに、「瞑想難民」の

ために「道案内」のための本らしいのです。

2016年の本ですから、もっと早くに読めばよかったと思います。

しかし、人との出会いと同じで、出会うときが来ないと出会う

ことがなかったのかもしれませんね。

それに、最近は、離れていくことは、どんなに手立てをしても

とどめることはできない。そんなことも感じています。

 

この本の前に土屋賢二著『急がば転ぶ日々』を読みましたが、

その中で、「一心不乱になるとき」の話で、「わたしは人生をかけて

失敗してもかまわないと思ったし、途中で一度、それまでの二十年間

の研究が完全な無駄だったと気づいたが、後悔の念は微塵もなかった。」

というのがあって、この部分だけみると、哲学の先生の凄さのように

思ってしまいますが、・・・それは読んでのお楽しみ。

この本で、私は仕事を何十年やってきましたが全部無駄で、合気道

やら剣道やら、坐ることもやってきたが全部無駄ではなかったか、

という念が、吹けば飛ぶような軽いものに感じて笑ってしまいました。

そんなことはどうでもよかったのです。

 

ツチヤセンセイのように、老いては麒麟も駄馬のように身近な人に

なる感じで、読書にしろ、いろいろを楽しみましょう。

若いうちは、Eaglesの歌ではないけれど、Take it to The Limitも

まぁいいのだけれど、同じEaglesの歌に、take it easy というのも

あるんだから。 歌といえば、BeatlesのLet it Be  は、英語がわからない

私には、浄土宗や浄土真宗のテーマソングに使っていいようなフレーズ

のように感じる。もっとも、私はこのアルバムの最後の

The  long  And Winding Rord の曲が好きなのだが、日本語訳の歌詞を

みると、なんか女々しい感じ。綺麗な曲調だけど、内実は違っていて、

まぁ、人間はそんなものなのかもしれない。

 

 

『悟らなくたって、いいじゃないか』魚川祐司/プラユキ・ナラテボー | 幻冬舎 (gentosha.co.jp)