呑む数日前から、呑む相手のことやら、どんなことを話そうか
といろいろを思う。
ところが、いざその場になると話す内容のことなどすっかり
どこかに飛んでしまって、あとで何を話したのかもすっかり
わからない。全部お酒のせいである。
実を言うと、半年以上、この人と会いたかったのだが、
相手は忙しい人であり迷惑だろうから、と遠慮していた。が、
我慢できず先日お誘いしたところ、割にすぐアポがとれた。
じゃあ、来週ね、というわけにはいかず、またひと月。
待つのに慣れたのは年のなせるわざだろう。
 
昨日はなんだか相手が満足する適切な応答ができなかったなぁ、
という感じがする。なんでもいい人ならそんなことを考える
こともないのだが、少しはホッとする時間を提供できただろうか?
 
それはともかく、昨日は利他というお酒をのんだ。
前に呑んだ時と味が違う?  わからないなぁ、お酒は。
人間みたいだ。TPOで印象も変わるのかもしれない。
 
いずれにせよ、自利利他の自利の方は、もういい。十分である。
 誰かの本の題名ではないが、「この期におよんでまだ幸せになりたいか」
と聞かれたら、いいえ、と応える自信が今はある。
 
利他といっても、私のはせいぜい相手を思うこと、相手に自分ができる
ほんのわずかなこと程度。
理念とか理屈などはない。薄っぺらなものだ。空回りもある。
思い込みもある、勘違いも間違いもある。 まぁ、それも仕方ない。
もとより、私は人間ではない。人非人だ。最近も唯一の肉親を亡くした
が平気な顔をしている。両親が死んだ傍らで普通に寝ていた時もある。
普通の人なら、ショックがあれば体調を崩すとか、平気に装っても
じんましんくらいは出るものだ。
 
なにはともあれ、
7月である。ずいぶん前には、東京国際ブックフェアがあった。
今は、ビッグサイトで雑貨展などが残っているだけだ。
本屋もずいぶん減った。老舗がどんどん廃業している。
でも、その業界から離れた今、お付き合いする人も変わってしまった。
仕方のないことだ。仕事上のつきあいだったのだが、本に対する
思いは今でもずっとある。
 
昨日お会いした方は、仕事とは別で、あることをやっていた時にご一緒
だった人だ。それも今はやめてしまったが、人間をやめていないのだから、
お付き合いをやめることもなかろう、と私の方は思うのだが、
相手の方はどうだろう。私に割く時間より他にもっと優先することも
あろう。 優先劣後なんて、証券化スキームのようだが・・・・。
 
まぁ、それもそれでいい。
昨日はスッキリしたお酒がのめた。それだけで結構。
他に何を望もうか。
さあーて、7月  今月は何があるかな?
防災のイベントはあったね。