性に関する思い込み・認知のゆがみ ~自分は性について、どんな価値観をもっているか~ | 生きていく中で必要になる性の話 JISEIのブログ 

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安心安全な性行動を取る為に、リプロダクティブヘルス (性と生殖に関する健康)についてのお話です。全年齢、男性女性に、生きていく上で必要な性の話を、看護師・保健師・思春期保健相談士の視点でお伝えします。主権者教育として性教育の大切さを感じています。

 

生きていく中で必要になる

性の話 

親が我が子に語る様な気持ち

で書いています
 

大切な事は

安心安全に
に関する
行動ができる

為の情報を知り

 

 自分自身で選択できる
という事です

 

 

 

 

 TODAY'S
 
   性についての価値観 

 

 

 

日本社会に内在する

性に関する認知のゆがみ

 

 

 

インターネットやメディアの普及で、

溢れる程の情報に晒されて、

確立していくのも難しい

価値観や自己について、

今一度

性教育を我が子に伝える前に

自分の価値観や

思考の傾向を捉える為に、

一般的に言われる

認知についていくつかの項目を

あげてみました。

こちらを読んでくださっている方々は

どの様に考えているでしょうか

 

 

 

 

古くから根強く残る

男尊女卑的な思想

 

強姦神話

強姦は、若い女性にだけ起こる

 

挑発的な服装、短いスカート、

露出の多い服装をしていると、強姦を招く

 

強姦に遭いそうな時、無抵抗なのが悪い。

 

抵抗すれば、強姦を防げる

 

加害者は、見ず知らずの人である

 

男性はセックスなしではいられないので、

強姦する

 

治療・教育・しつけ・体に良い事だとだませる

 

逆わらない・抵抗しないのは、

合意したという意味

 

性衝動は止められない

 

性犯罪は、衝動的に、偶然に起こる

(性犯罪は、たまたま生じない 

計画的に機会をうかがっている)

 

性産業者には何をしても良い

 

子どもは、被害が起こってもすぐに忘れる

 

AVみたいな事を皆んなしたいと思っている

 

性欲が強い男性・強引な男性の方が、

女性に好まれる

 

女性なら、男性の性欲を受け入れるのは当然

 

同僚が性加害をするはずがない

 

子どもは、まだ性的な事をする年齢ではない

うちの子がそんな事をするはずがない

優秀なあの子が、そんな事するはずがない

 

お酒に酔った後に、

性被害に遭ってしまったのは被害者が悪い

 

夜道を一人歩きしていて

性被害に遭ってしまったのは被害者が悪い

 

家を施錠していなくて、

性被害に遭ってしまったのは被害者が悪い

 

身近な大人が、性的な話をしているので、

状況に関係なく話題にするのは問題ない

 

身近な大人が、性的な映像や雑誌などを

日常的に見ているので、

状況に関係なく話題にするのは問題ない

 

身近な大人が、

日常的に家で裸で過ごしているので、

状況に関係なく、裸になるのは問題ない

 

身近な大人同士が、

暴言暴力・威圧・支配

などの行動を取っているので、

相手を思いやったり、

尊重する態度を取らなくても問題ない

 

自分より年下や、弱い人間は、

尊重する態度を取らなくても問題ない

 

低年齢から性教育をすると、

性行動が活発になる

 

コンドームを常に持っているのは、

性行動が活発である

 

助けを求めたら他人に

迷惑がかかるかもしれない

 

助けを求めても、

どうせ役に立たないに違いない

 

自分には、価値がないので、

他者の援助はうけるべきではない

 

他者に援助を受けるのは、

弱い人間のすることだ

 

自分の悩みは、

誰にも決して理解できるものではない

 

相談の仕方が分からないから、

自らの悩みを放置する

 

そもそも悩みを相談しても良いという

考え方が思いつかない





これらの項目を見て、

皆さんはどの様に感じましたか?

思い込み、偏見

植えつけられた価値観で、

被害者に対して、

更なる加害者とならないよう

もう一度考えてみませんか?




 

 

 

京都大学 環境安全保健機構 NewsLetter

 

「こどもを性暴力の被害加害から守るために

~私たち大人がすべきこと~」

群馬県警察本部長 小笠原和美氏

思春期講演会資料より

 

資料を引用させて頂きました。

引用させて頂きありがとうございました。