金剛峯寺から壇上伽藍(だんじょうがらん)へ
壇上伽藍は真言密教修禅の場。空海が密教教義を具現化するため山上に築いた曼荼羅の世界です。高野山の中心的役割を担う堂塔群は密教独特の寺院配置です。19の堂塔があり境内全域が国指定の史跡です
(根本大塔)
壇上伽藍のシンボルで日本初の多宝塔です。本尊は「胎蔵大日如来像」、囲むように四仏が安置され、柱に十六菩薩、壁に八祖像が描かれています。まさに立体曼荼羅です(撮影禁止です)
別の方向から
このアングルで青空と朱色のコントラストが大好きです
(金堂)
重要な法会が行われる高野山の総本堂です。空海の在世中の819年に創建されました
現在の本尊は高村光雲作の薬師如来です。不動明王、普賢延命菩薩などの脇侍は写真をもとに忠実に再現されています。内壁にも画が描かれています
(孔雀堂)
延杲(えんごう)僧正が1200年に創建。本尊は快慶作の孔雀明王。今は本物は霊宝館で保管。レプリカが安置されています。孔雀に乗った明王が美しいです。大好き!
(西塔)
根本大塔とともに空海が構想したもうひとつの多宝塔です。根本大塔と対をなす両界曼荼羅が実現しています。本尊は「金剛大日如来」(根本大塔本尊は「胎蔵大日如来」)
お堂の内部は極彩色の世界が広がります。非公開ですが数年前、公開された時、拝観しました
(御社(みやしろ))
空海に高野山に導いた丹生明神と高野明神を祀ります。空海は自身を導いてくれた二神に感謝し、高野山の建物としては真っ先に御社を創建しました。ここへ来ると厳粛な気持ちになります。いつも写真がきれいに撮れるので不思議です
右が御社、左が山王堂(拝殿)です
(中門)
創建は819年でしたが、度重なる火災などで再建を繰り返していましたが、1843年からは礎石のみの時代が続きました。
高野山開創1200年を機に172年ぶりに再建されました
火災を免れた持国天、多聞天に加え、新たに松本明慶大仏師が作られた増長天、広目天が加わった四天王が安置されています
その他にも、不動堂(国宝)や大門、三鈷の松など、多くの見所がありますが、またの機会にします。暑くて疲れました
(御朱印)
根本大塔
金堂