2019年4月23日、吉野の奥千本に行きました。

 

いつもの通り近鉄吉野駅からバスで中千本へ。そこからバスを乗り換えて奥千本口まで行きました。

桜の見頃は過ぎていたので、お客さんも多くはなく、ゆったり座れました。

 

吉野全体のMAPです。左上が奥千本です

 

 

【金峯神社】

バスを降りると金峯神社の鳥居があり、修行門の文字が。桜はすっかり葉桜。金峯神社の方によると、このあたりはソメイヨシノなので早く咲いたとのことでした

 

神社の前のヤマザクラです。ソメイヨシノより遅く咲くので、今が満開で、この桜が一番きれいだそうです

 

神社の拝殿、本殿です

 

神社の方にお話を聞きました。多分、宮司さんだと思います。

「ヤマザクラは花と葉が同時に咲くので、見頃を見極めるのが難しい」

「満開期間は2,3日。昨日が満開で、今日もまだ見れるけど、あしたは雨・風があると,もう見頃を過ぎる」

「奥千本は桜を植えたので20年後はきれい」とのことでした。

 

 

【西行庵】

昨秋は台風の影響で一部ルートが通行止めでしたが、今は復旧しているのを確認し、西行庵へ向かいました。

途中の道です。片側は急な崖なので、すべったらやばいです。手すりがあるので助かりますが、無い所もあるので、そこが私にとって一番の難所です。桜は満開を過ぎた感じでした。もともとそんなに桜は無いし

 

金峯神社を出発して20分くらいで西行庵に着きました。奥千本と言うものの、桜は千本もありません。標高は金峯神社(756m)、西行庵(736m)です。金峯神社からは上って、下ることになります

 

西行庵には西行法師が座っておられます

 

西行法師からみた景色です。前に花弁が落ちているかと思ったら、硬貨でした

 

テレビ番組で、西行法師は出家した理由は高貴なお方に失恋したからと聞いたので、ここでそのことを考えていたのかなと思ってしまいました。

結構、人は多かったです。以前は紅葉の見頃でも、そんなに人はいなかったのに、有名になったのでしょうか。しばらく休憩したあと、金峯神社に戻ります。往きとは違うルートを通ります。

 

 

【苔清水】

しばらく行くと苔清水があります。以前は水が沢山流れていたのに全然ありませんでした。さみしかったです

西行や芭蕉が詠んだ所で、句碑もありました。

 

ここからは片側崖の道を登っていきますが、道幅がやや広いので、それほど怖くはありませんでした。

西行庵付近の桜が見えました。ここから見るのが一番きれいでした

 

 

 

【安禅寺跡】

ちょっと広い平地がります。安禅寺「四方正面堂跡」です

かつて吉野山の奥之院と呼ばれた安禅寺(宝塔院と号する)という修験道寺院がこのあたり一帯にあり、廃仏毀釈で徹底的に廃絶されたようです。本堂、多宝塔、持仏堂、宝塔などがありました。報恩(報恩大師)が宝塔を建て、相応(建立大師)が寺を建てて本尊不動明王を祀りました。

 

また、この辺は霊場で、大峰七十五靡(おおみね・ななじゅうご・なびき)(吉野大峰山にある修験道の霊場)の70番目の愛染宿で、入峰修行の行場でした。

 

蔵王堂跡です。本堂でしょうか?現在ある蔵王堂よりは小さかったと思われますが、見たかったです

 

しばらく行くと宝塔院跡があります。表示板と金峯神社への行先案内があります

 

ちょっと滑りやすい道を歩くと金峯神社に戻ります。桜の季節はこの安禅寺跡ルートを往復で歩いた方が景色もいいし、安全で楽だと思いました。

 

神社で宮司さんに「どうだった?」と言われたので、「きれいでした」と答えました。帰りの道で見えた桜はきれいでしたから。売ってない飲料水を安く売って頂き、お弁当を食べて、バスで中千本に戻りました。

 

 

【御朱印】

御朱印を頂きました

 

次は秋の紅葉にまた行きたいと思います。その前に新緑の西行庵もいいかな?