2018年12月7日、根来寺の不動堂に参拝に行きました。

 

紅葉がきれいでした

 

 

不動堂の御本尊は、錐(きり)もみ不動尊です。「きりもみ不動」「身代わり不動」と言われ、信仰をあつめています。

 

 

【きりもみ不動尊】

根来寺の開祖覚鑁上人は、高野山の住房密厳院で、上人の徳望を妬む暴徒に乱入され危害を加えられようとしました。危難を察せられた上人は、一心に不動明王を念じられますと、お不動さまと同体になる「入我我入」の境地に達し、暴徒の目には上人のお姿と本尊の不動明王が同じに映り、二体並んでおられるように見えてしまいました。驚いた暴徒は持っていた鏃で木造の本尊の膝をきりもんだところ勿体なくも鮮血がほとばしりでました。暴徒はこれに驚き退散し、上人のお命が無事助かりました。
それ以来「身代わり不動尊」として尊崇され、また「きりもみ不動さん」として信仰されています。覚鑁上人が高野山を下りた時、一緒に下山し、根来寺に安置されています。

 

その後、根来寺は秀吉の焼き討ちにより、全山焼失し、徳川家康の許可により復興へ進みますが、その中でも不動堂は、最初の頃、延宝5年(1677年)までには、再建されたと考えられています。

宝暦元年(1751)に不動堂四大明王像造仏があり、それをお供に、天明9年(1789)出開帳(本尊の開帳)を行っています。これは、根来寺再建の勧進の催しだったと考えられています。

 

現在は、きりもみ不動尊は秘仏のため厨子の中に安置されていますが、四大明王像は、拝観できます。

 

 

【境内】

拝殿です

 

不動堂は平面は正八角形です

 

外廻り柱は八角柱です。ちょっとわかりずらいかもしれませんが、八角柱でした

 

春日堂です。不動堂の鎮守・春日大明神を主祭に、白山大神、稲荷大神を祀っています。覚鑁上人との因縁により、お護り(まもり)下さっています

 

階段を登って行くと金比羅宮があります

 

晴れた日には、和歌山市内や紀伊水道が見え、四国香川県の金刀比羅宮を遙拝できるそうです。

 

 

【御朱印】

身代わり不動尊の御朱印を頂きました

 

御朱印を受け取る時に、「ようお詣りです」と、言われました。この響きが大好きです

 

年に2回、1月と8月の各1日、きりもみ不動尊の御開帳があるそうで、大勢の人があつまるそうです。地元に親しまれている証だと思います。