仮に、彼に5人の子供がいるとしよう。

5人とも小さい頃から、幾多の身体的障害を乗り越えて、たどり着いた五輪出場への切符。それを間近で見て、四六時中、昼夜問わず支えてきた。
努力しかなかった。
これを逃すと、もう、100年の人生があるとて、五輪での披露は人生で一切あり得ない。

身体的に障害のある子も、そうでない子も、震災で被害を受けて、家も、親族も失いながらも、色んな力を借りて、色んな方々(ほうぼう)の方の声をバネにして漕ぎ着いたよ。
それでも「延期なんてとんでもない。中止しか選択肢はない」と、声高らかに言えるものか。

「私が総理なら東京五輪は中止しかない」舛添要一氏