ウラディーミル・アシュケナージ 1937–
4日前にアシュケナージが演奏から引退することを事務所が発表しました。
詳しい引退理由は述べられませんでした。
旧ソビエト連邦生まれで、ピアニストとしてだけでなく指揮者としても数多くの録音を残しました。
TOWER RECORDSの記事です。
外部リンク:https://tower.jp/article/campaign/2020/01/20/02
この記事ではおすすめのCDも紹介されています。
様々なオーケストラを首席指揮者として回り、NHK交響楽団の音楽監督を務めたことで日本人にとっても近しい存在となったのではないでしょうか。
また、ピアニストとして辻井伸行さんのことを大変評価していて、何度か共演もなさっているそうです。
アシュケナージは非常に多くのレパートリーを持ち、ピアニストの中でも録音の数はトップレベルではないでしょうか。
また、その多くが高いクオリティに仕上がっていることもアシュケナージがクラシック界に於いて偉大な人物であることを物語っています。
そのオーソドックスな演奏はお手本のようだと揶揄されることも多いです。
今回紹介するのはこちら。Amazon music unlimitedより。
14番、21番、23番です。1993年頃の2回目の録音だと思われます。
さすがアシュケナージ、どれもものすごく良い演奏です。
ブレのないテクニックで、時々歌いながらも大きくテンポを揺らすことなく、まさにお手本のような演奏です。
それでいてどこか温かみの感じられる演奏は、リスナーの心を掴みます。
強いて挙げるとすれば月光の1楽章といえば6分程度の演奏を(個人的には)良く聴くのですが、この録音は5分20秒ほどで演奏しています。
しかし決して「速い」とは感じません。その中で歌い上げて、大きくドラマティックには出ないのですが、綺麗にまとめあげて演奏しています。
偉大なピアニストであり指揮者であるアシュケナージの引退、とても寂しいですが、今後はゆっくり穏やかな時間を過ごして欲しいですね。巨匠の功績は後世に語り継がれていくはずです。
読んでくださりありがとうございました☺️