さぁっ! いよいよ江戸っ子の熱風呂に入る時が来た改めて気合いを入れ直して、いざ湯船に~っと、ここでもまたびっくり「湯船にコーヒーが~っ
んなわけがあるはずがないっ」実はここの温泉は重炭酸カリウムを多く含む泉質で、お湯の色はまさしく「コーヒー色
」透明度も30㎝くらいで湯船の底がまったく見えない。
意を決して、そこにおそるおそる足先を入れてみて思わず『ア゛ヂッ』なにっこの熱さっ、尋常じゃないっ!異常とも思える熱さに、気を取り直してもう一度チャレンジ「くぅ~
」歯を食いしばって、じわりじわりと肩まで浸かった。気分はもう「熱湯
罰ゲーム」でも我慢できずに、30秒ほどで飛び出た。
カッコ悪く見られないように、必死で冷静さを保ちながら、ふと後ろを振り返ると壁に年期の入った温度計がどれどれ「ナッ! ナニ~っ48℃
」「信じられねぇ~
」こんなん、ありえへんやろ~。
思わず声を出しそうになった僕を横目に、地元のおじいちゃんが平気な顔をして頭に手ぬぐいをのせ、その灼熱地獄
の湯船に浸かっていく。恐るべし「江戸っ子~」
僕も再度チャレンジしたが、膝まで浸かるのがやっと。一緒に入ったフランス人も「オゥ
ブシュブシュ」と分けの分からないフランス語で叫んでいる。きっと「なんて熱いんだ、日本人信じられねぇ~アンビリーバボ~」とか言っているんだろう、きっと・・・
僕も、熱い方の湯船はあきらめて、少しぬるい方の湯船に浸かって、身体を温めた。っといっても、こちらも湯温は43度なんてこった~。僕のからだはもう「ゆでダコ状態
」
身体もあったまり、とりあえず脱衣所へ。
銭湯に来て、風呂からあがったら、お決まりの「フルーツ牛乳
」といきたかったが、売り切れていて
仕方なくコーヒー牛乳を買った。
そうこうしているうちに、先程のフランス人も、身体を真っ赤にして出てきた。お互い顔を合わせて「フゥ~」なんて言ったりして。
旅の出会いとして、せっかくなので名前を聞いてみた、たしか「アドルフ」て言ってたように思う。
帰り際に「Au reoir さよならアドルフ」て言ったら、向こうも早口で「ブシュブシュ、シモブクレ」って返してきた。
う~ん、やっぱりフランス語は聞き取りにくい
そんなこんなで、今回の『お江戸の銭湯道中記』は終わりっ長きに渡って、ご購読頂きありがとうございました。
次回は、いよいよ「28時間 in 東京!」の最終回『夜の秋葉原で萌~っ』の巻
お楽しみに~