あの日あの時

息子と一緒に出かけていた

身体が揺れたような気がしたけど、

持病の目眩が起きたのかと思った

すると息子が、

「地震だよ、上の蛍光灯が揺れてるよ。

大きな地震じゃないかな」

そう言って、天井を指さした。

確かに揺れてた。

でも周りの人も、金融機関の窓口の人も

全く何事もなかった様にしてる。

確かにガタガタ何かが音を立てて揺れたわけではなかったので

気がつかなかったのかも。

息子はネットで情報を調べ教えてくれた

それを聞いて直ぐに、娘にメールした

メールは繋がった

娘から、

「大丈夫。職場の人たちと一緒に行動するから。」と返事が来た

静岡で勤務してる娘と、連絡取れてホッとした

それから旦那ちゃんにも連絡。

こちらも無事。

そうこうしているうちに

所用も終わり、息子と買い物に向かった。

大型ショッピングセンター着いた。

家電売り場のテレビで、あの映像を見た。

信じられない光景だった。

ただ事ではないと思った。

取り敢えず必要な物だけ買って、家に急いで帰る事にした。

あの日あの時、

息子と一緒にいたから

少しは冷静に行動できたんだと思う。

一人でいたら……そう思うとゾッとする。

あの日あの時

一緒にいてくれた息子に感謝感謝。