2024年10月に妊娠32週で娘を死産(常位胎盤早期剥離)した きお です。
しばらく死産した日のことと、それからの入院生活〜火葬までの話を書いていきます。
車椅子で病棟へ。とにかく現実感がなく、涙も出ない
採血の結果を待つよりも先、
電話して呼んだ夫の到着も待たずに
入院する病棟に移動することになりました。
とにかく全く現実感がなくて、
先生にも「手術するんですか?」と
そもそもな質問ばかりしていた気がします。
「いつ手術になりますか?」と聞き、
「今日の可能性もあります」と言われても、
「そうなんだ…」くらいの感想しか湧いてこず。
とにかく、自分に起こった出来事なのに
信じられなくて、信じたくなくて、
ある意味他人事のようになっていました。
採血の結果、産科DICが進行…即日帝王切開が決定。
病棟に移動し、すぐに着替えになりました。
今考えたら、思いっきり手術着(?)に着替えていたので、
当日の手術という方針でほぼほぼ固まっていたんだと思います。
採血の結果を先生が伝えにきてくれ、
採血結果も良くなく、DICが進行しているとのこと。
やはり今日の手術になるとの話でした。
この辺りで夫が到着して、お互い呆然としたまま
会話した気がします。
(何を話したのか、全然覚えていないのですが…)
病院に着いてから3時間もしないうちに手術室へ
大量の同意書にサインし、あっという間に
手術室に移動することになりました。
病院に到着してから3時間も経っていませんでした。
本当にあっという間で、現実感のないまま、
まさに!という手術室に入りました。
当初の説明では、背骨の間にする麻酔で
意識がある状態で帝王切開→赤ちゃんを取り出した後に
うとうとする麻酔をかけるか、
最初からうとうとする麻酔をかけるかどちらかになる、
と言われました。
正直、怖いと思いました。
赤ちゃんは亡くなっているのに、
意識がある状態でお腹を切るのが。
…と思っていたのですが、
事態はより深刻でした。
そもそも、当初予定していた麻酔のための
針を刺した段階で、血が止まらなくなっていたんです。
(産科DICの進行によるものとのこと)
血が止まらないため、手術をする前に輸血をして、
その後に全身麻酔での手術になると言われました。
輸血は手術室ではないところで行うとのことで、
一旦手術室から退出することになりました。
…この後に及んでも、
エコーで心拍がないのを確認していたのに、
もしかして間違いだったりしないかな、
身体から出してくれたら息をしていたりしないかな、と考え、そんなわけないな…と思ったのを覚えています。