初めての子どもの授業参観 | 心配症お母さんの平々凡々日記

心配症お母さんの平々凡々日記

思いついた時に思いついたことを思いついたままに書いている、とっちらかったブログ。
「昔は良くなかった」とぼやくこと多しアラフォー。




私が小学生の頃の話なので、もう30年以上昔のこと。


当時、授業参観といえば一大イベントであったと記憶している。


少なくとも、私が住んでいた田舎の街ではそうであった。


授業参観といえばハレの日である。


お父さんもお母さんもいつもとは違うよそゆきの服装をして、授業参観に来ていた。




私が小学3年生くらいだったと思う。


授業が始まる前、教室の後ろにズラリと並んだお父さんお母さんを見ながら、子どもたちは浮き足だってコソコソ話をしていた。


「誰々ちゃんのお母さん若いね」

「あのお父さんカッコいいね」


私も近くの席の子たちと話していた。


私と、私の友達の女の子と、男の子2人。


私たち4人は後ろを振り返りながら話をしていて、そして、その女の子がニヤッと笑って言った。



「見てよ、あのお母さんの格好。

おばあちゃんみたい。誰のお母さん? 笑」



彼女が笑ったお母さんは、私の母だった。





私の母は、白髪混じりのボサボサの髪、顔はすっぴん、普段着のヨレヨレのトレーナーとズボンを履いていた。


いつもの、普段通りの母の姿。


綺麗に化粧をし小綺麗な格好をしたお母さんの中で、私の母は目立っていた。悪い意味で。


「私のお母さんだよ」なんて、言えなかった。


だって、一緒に話していた男の子の1人は、私が好きな男の子だったから。


恥ずかしくて、恥ずかしくて、私は黙っていた。


でも、私は知っていた。


彼女は、私の母のことを知っている。


だって、彼女は私の友達なんだから。


私の家に遊びに来たこともあるし、なんならお誕生日会にだって呼んだこともある。


だから、おそらく彼女は、私の母と知っていて『そんなこと』を言ったのだ。


私は何も言えなかった。


でも、救いだったのは、男の子たちも黙ったままだったことだ。


男の子なので、よく分かっていなかったのかもしれない。


でも、男の子たちは私に気を遣って黙っていてくれたんじゃないかなって、男の子たちの表情を見て思った、なんとなくだけど。


そしてそのまま、授業は始まり、私たちの会話は終わった。





そんなことがあったので、

私は、子どもには恥ずかしい思いをさせたくない。


私のせいで他の子に馬鹿にされたりからかわれたり、嫌な思いはさせたくない、という気持ちが強い。


『綺麗なお母さん』は無理なので、

『普通のお母さん』でありたいと、いつも思っているのです。


そして先日、子ども(上の子)の小学校の授業参観がありました。ついに。


私は過去の苦い思い出がありましたので、非常に緊張していました。


私は子どもに恥はかかすまいと、綺麗めワンピースにジャケットと、ほんの少しのアクセも着けて、挑みました。




…が、

教室に入って、気がついた。

(いや、実は学校に向かう保護者たちの姿を見てうすうすは感じていた)


私みたいに気合いが入った服装の保護者、

全然いない


みんな、普通の普段着で来ている。


私は内心非常に動揺していたが、

「あ〜室内は暑いわね〜」みたいな顔をしてさり気なくジャケットを脱ぎ、カバンの中にギュ〜っと押し込んだ。


そして素知らぬ顔で、子どもの授業を参観した…と見せかけて親御さんの服装も観察した。


ジャケットを着てきた人はいない。


Tシャツ、ワンピース、デニム、短パン…。


小学校の授業参観は普段着だ。


平均はラフ寄りの普段着。


よし、わかったぞ。次からは気をつける。





実は、授業参観に夫も参加しておりました。


ちなみに、夫はいつものクタクタのパーカーを着て行こうとしていたのだが、私が止めて襟付きシャツを着てもらった。


ジャケットも着てもらおうとしたが、それは夫に断られた。


…が、今回は夫の選択の方が普通だったということになる。


危なかった。気合い入りまくり夫婦になるとこだった。




そして。


夫は連れていった下の子のうろうろ徘徊に付き合っていて、まともに上の子の授業を参観することができませんでした。


なので、帰りに夫に言ったのです。


「◯◯ちゃん(上の子)も頑張って手を挙げて、発表してたよ」


って。


そしたら夫にこう言われました。


「それは本人に聞くんで。

言わなくても大丈夫です」




え、何それ。


本人に聞くのは良いと思うけどさ、

親から見て、第三者から見ての子どもの様子は知りたくないの?


以前、夫には

「あなたとは必要最低限の会話しかする気はない」

と、宣言されております。


でもさ、

子どもの情報の共有って、必要最低限の会話には当たらないのかな…?


夫婦として、子どもの成長を喜ぶ気持ちを分かち合う、とかないのかな…?


ないからいつも夫はこんな感じなんだろうなあ。



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