
普段は必要最低限の会話しかしない私と夫、のとある日。
もうすぐ2歳になる息子がいるのですが、生まれてから一度も髪を切ったことがありません。
生まれた時から髪の毛が薄く、切る必要がなかった為ここまで何もせずきたのですが、さすがに2歳近くなると襟足が長くなってきました。
なので、夫に言いました。
「そろそろ髪を切った方が良いと思います。
美容院に行くほどではないので、あなたが切ってくれませんか?
襟足だけ良い感じに切ってもらえれば良いので」
すると、夫は
「まあやってみますけど…」と言った後、
「でも、坊主にはしませんからね!」
と、大きな声で宣言しました。
いや…
坊主にするなんて話、全然してないから。
そして夫はつづけて、
「自分は就学前ずっと丸刈りにさせられていて、『マルコメ君』と呼ばれていたのがすごく嫌だった。
だから、絶対子どもを坊主にはさせない!」
と、これまた力の入った宣言。
とりあえず、
はあ、そうですか…と返事はしましたが。
普段、自分のことを全く話さない夫が珍しく思い出話をしたことと、『本体はメガネ』と言っても過言ではない夫にあだ名を付けるなら『メガネ君』一択なのに、それ以外のあだ名があったことに内心驚いていた。
いや、でもあれだね、今のご時世、見た目に起因するあだ名はよろしくないのかもしれませんね。
ちなみに、私は坊主に対して全く抵抗がありません。
以前、一度だけ病気とかではなく興味本位で坊主にしたことがあるのですが、思っていた以上にメンテナンスが大変なことと、頭皮が無防備過ぎて怪我が怖かったので、抵抗はないけれども髪に守られてた方が安心よな、と思っています。

てか、
久しぶりに『マルコメ君』とか聞いたんだけど。
そしてふと、今の若い子に、
坊主頭=『マルコメ君』
と言って通じるのだろうかという疑問が。
マルコメのイメージキャラクター、マルコメ君。
私が子どもの頃は、テレビのCMでよくマルコメ君を見たんですけどね。
そんでもって、
久々にマルコメ君見たら、「一休さんじゃん」って思った。
…え、一休さん知ってます??
ほえ〜、初めて知った。
そしてもう一つ、驚愕の事実。
あったわ、我が家にマルコメ君。
単純に私が料理を全くしないので、我が家の冷蔵庫の中にあるなんて知らんかったわ。(料理は夫担当)
マルコメ君、懐かしいと思っていたけど全然現役バリバリだったわ。

で、結局何が言いたいのかよくわからん話になってしまいましたが、つまり、私達夫婦は普段話が噛み合わないんですよ。
夫は世間の流行を知らない(興味がない)し、私は勉強系がからっきしなので、共有認識度が低すぎるんですよね。
…なんだけど、私達は同世代ではあるので、同じ時代の生活環境とか倫理観とか空気感の中で生きてきたんだな〜、と、夫の幼少期の哀しみエピソードを聞きながらボンヤリ思ったのです。
これが世代が違ってたり(且つ全く料理をしない人だったり)したら、
「え? マルコメ君? あばれる君じゃなくて?」
と、言われる可能性だってあったわけですから。
