夜が明けて少し時間たち
仕事に向かうため家を出た
道端に猫がいる
じっと一点を見つめている
その視線の先には何もない
近づいてみる
猫は私に気づかないほど
一心不乱に何かを見つめている
その視線の先には
やはり何も無い
猫の頭越しにのぞいてみる
その時になって
私の存在に初めて気がついた猫は
振り返って私の顔をまじまじと見て
ふっと何事も無かったかのように
何も言わずに立ち去ってしまった
いったい何を見ていたのか
もはや解くことの出来ない謎である
それにしても
猫の背中に
何かとは言えない
神秘的なイメージを
重ねてしまうのは
私だけで有ろうか…
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