こんばんは
さて、ようやく振り返ります。
本当に遅くなってしまって、本当に申し訳ない
『氷雪の門〜昭和20年、乙女たちが決めたこと〜』
2024年、全7公演が先日無事終演いたしました
思えばこの作品において出演が決まってから本番終幕まで、こんなにあっという間だったのは初めて。
乙女のみんなに支えられて、大人の皆様に支えられて、お客様に背中を押されて、班長としてなんとか生き抜けた。
そんな気がしています。
やっぱり班長の背中は大きすぎた。
歴代の班長ってやっぱすごいんだな。
なかなか班長が班長らしくならなくてごめんよ。
どうしても今まで演じてきた、1年ないし2年隣を歩いてきた子達の気持ちが痛いほどわかってしまうから。
今まで見てきた背中にどれだけ支えられていたか痛感して。
ともに戦う仲間がいた心強さを再認識して。
見える景色が全く違う。
感じる思いも、生まれる反応も、届けてあげたい思いも、何もかもが違って。
班員をまとめ、励まし、導いてあげたい。
そして何よりも守り抜きたい。
「私は班長。」
私の元々の性格も相まって、莫大な責任感、ここに爆誕。
寄り添いたくなってしまう気持ちを必死に抑えて、
「2、3歩どころか4、5歩引いたところから見守るスタンス」
「微笑ましく遠くで見守る菩薩」
我慢。
「班長らしさ」
「上に立つものとして」
我慢、我慢。
「私が班長を演じる・・・とは」
我慢、我慢、我慢。
あー、雁字搦めだったんだな。
日が経って、冷静になった今、ようやく認識しております。
でも、その甲斐あって。
みんなに助けられて。
「ちゃんと班長だよ」
鎖を断ち切ってもらえました。
嬉しかったなぁ。
班員のみんなが可愛くて仕方なく見え始めた時。
班長、と呼んでくれること。
強い訴えが、頼もしく、心苦しく感じたあの瞬間。
合わせる一つ一つの瞳がキラキラで、守り抜きたいって思ったこと。
今までなんとか奮い立たせて、交換台を守ろうと、恐怖を気にしないようにしようと必死だったはずの戦禍。
その1番の爆撃の瞬間。
恐怖も、業務も、誇りも、何よりも。
班員のみんなに、サヨに、大切な戦友たちに生きていてほしい。
そう、どこか冷静に、純粋に
「逃げて」
と、口に出せたとき。
ああ、ちゃんと班長でいられたのかもしれない、と。
私が見てきたどの背中よりも、きっと小さくて、脆かったと思う。
それでも信じていてくれた、頼りにしてくれたみんなに本当に感謝しています。
私を、班長にしてくれてありがとう。
『樺太。北海道の北方、オホーツク海の南西部に位置する・・・』
何度聞いたか分からないこのセリフ。
一発で引き摺り込まれるピアノの音。
通算31公演。
5年分の稽古。
重ねてきた時間は、確かに私に積み上がっていました。
セリフ、覚えようとしなくてもほぼ入ってたもんね。
出演を考えていなくても、こうしてまた出演する流れになるこの不思議なご縁。
東京で初めて舞台に立ったその1作品目から、こういうどこまでも大切にしたい作品に出会えることって、本当に恵まれていると思うのです。
力をつけてまた帰ってきたい作品。
班長に掛けていただけた、たくさんの泣きたくなるくらい嬉しいお言葉。
お見送りの際、立ち止まってお声がけいただけた「よかったです」のお言葉。
SNSで届いたご感想。
面会で直接お聞きできたご感想。
積み上げてきた時間がくれたちょっぴりの勇気と、皆々様からの頼もしい支えがあって、まだまだ上を向いて走っていけます。
順調に出世して、班長を務めた今、
「来年も」
そう声をかけていただけたことを本当に嬉しく思います。
ご期待に添えるかは分からないけれど。
それでもこの作品は上演され続けてほしい。
ご覧いただき続けてほしい。
もっとたくさんの人に届け。
私にとってホームみたいな作品に今年もこうして関われて、本当に幸せでした。
そして、作品を通して出会えた皆様。
ありがとう。
大好きな乙女たち。
頼もしい家族たち。
信頼のスタッフ皆様。
温かいお客様皆様。
氷雪の門2024、無事に走り抜けたことにホッとしすぎて、こんなに遅くなってしまったけれど改めて。
本当に本当に、お世話になりました。
ありがとうございました
P.S.
次の出演は11月・・・
解禁前のものもありますが・・・。
少しでも「班長、良かったな」って思ってくださって、このブログに辿り着いてくださったあなた
きっと支離滅裂すぎる駄文に驚いていることでしょうが、ここまで読んでくださっているのならば、次もお会いできる・・・ますよね