8月1日
アル中?なのかは、わからないが、父は、本当に酷かった。
前にも書いたと思うが、父が帰る前に母親と3人で、部屋に行き、
照明を消さなければならなかった。
電気がついていると、あれやこれや、暴れるし、うるさいし。
身体が小さい小学校の時は、本当に怖くて、夜が来るのが嫌だった。
夜より、外で飲んでくる父が怖った。
たまに早く帰る時があり、食事をしているときは、
野球漫画「巨人の星」、の、星一徹のちゃぶ台返しと全く同じように
食事中のお皿、お椀、茶碗など全部ひっくり返していた。
カーテンにみそ汁などが飛んだり、酷い時は、
親子三人で焼き肉などを焼いているホームプレートをそのまま投げた。
母には、唾を吐いた。僕にもだが、すごく臭かった。
母親の髪を引っ張り、引きずったりもしていた。
近所に聞こえる「母の悲鳴」が何回もあった。
けれども、朝はケロッとして、まじめに仕事に出掛けていた。
朝は良かった。
酔った父が僕の弟に、
「お前がおらんかったら、蔵がたっとるわ」、と言ってから、
弟は、父から離れたいという気持ちが大きくなっていったようだ。
仕事のストレスか、何かわからないが、アルコールを少しでも
体内に入れると、暴走することは間違いない。
なぜ、結婚したのだろう、なぜ僕は、貧乏で、両親が喧嘩ばかりする家に
生まれたのだろう。本当に友達や近所の人、親戚がうらやましかった。
この地獄は、いつ終わるのだろう、
暴れないでくれ、
母と仲良くしてくれ、
子供の僕にはどうすることもできなかった。
で、僕が中学1年の時に、初めて、
父にしたことがあった。