今回は、5/19(日)大阪市錦秀会住吉区民センター大会の、

・トリプルメインイベント スペシャルタッグマッチ 〜DDT PRIDE〜
上野勇希&樋口和貞 vs MAO&遠藤哲哉

について触れてみたいと思います。
この4人のことを今更云々言うのも野暮な気もするのですが、改めて。

上野さんは“KO-D無差別のベルトを保持する団体頂点の男”に相応しい存在となりましたよね。
両国でクリスからベルトを奪取してから、納谷、ディーノ、HARASHIMAと意義深い防衛戦を行い。
そして来週は墨田で彰人との4度目の防衛戦を控えています。
試合はもちろんなのですが、普段の言動や佇まいも変わってきた気がしています。
これまでも団体のことは当然考えてくれていましたが、チャンピオンという発言する事が許される立場になる時を彼は待っていたような部分もあるんじゃないでしょうか?
こうしたらどうですか、あれはどうですか、と言ってくれるもの全てがDDT愛に溢れていて、頼もしい限り。
あ、団体のトップのチャンピオンって本来はこうじゃなきゃダメだよな、とこちらの方が再確認させられたりしています。
上野からよく聞くのが「芸能でもプロモーションでもなんでもやりますから僕を使い倒してください」という言葉。
DDTがどうあれば団体としてもっと上に行けるのか、常に考え続ける無差別級王者。
ここからさらにどんな高みへと我々を連れて行ってくれるのか。
とても楽しみです。

MAOさんは、狂っている事を装った実は結構常識人…かと思ったらやっぱりとても狂っている人、だと思っています。
どこで何をするか分からない、そんな危うさも、あいつの魅力になっているような気がしますね。
MAOはその名の通りの世界を股にかけたUNIVERSAL王者として活躍中。
ブライアン・キース、町田光、正田壮史、ビリー・スタークスと防衛を重ねてきました。
そのいずれの相手とも実にMAOらしい、実にUNIVERSALらしい戦いを見せてきました。
正田との4分22秒の戦いも含めて。
この後の防衛戦はまだ決まっていませんが、きっとMAOらしい防衛戦を行う事となるのでしょう。
楽しみです。

存在感でも、ベルトを保持しているという部分でも、人気面でも。
この2人が今のDDTの2トップ、と言い切ってしまって現状では差し支えないかと思います。
若干の毒はありますが、上野は明らかに陽。
それに対し、MAOはなんと言えばいいのか?
間違っても陰ではないので、危?狂?変?
なんだろう?
そんな感じの2人がこれからそれぞれどんな道を歩んでいくのか。
とても楽しみです。

樋口さんは、上野とはまた違った方向でDDTのことを考えてくれていて、自分から動いてくれる気遣いのできる頼りになる男、です。
リング上のその強さは改めて言うまでもなく。
無差別を巻いたときの樋口は、初戴冠にも関わらず本当に頼もしくて大きく見えた。
あの時は樋口がいたから救われた部分が大きかったですね、本当に。
他団体への参戦が増えているのも、彼が評価されていることの1つの判断基準だと思います。
ただ、あまりにも欲が無さすぎて。
それがあいつのいい所でもあるはあるんですが、それにしても欲がない。
もう少しだけ「この俺が先頭で引っ張って行ってやるよ!見とけ!」という気持ちがあれば、無差別のベルトをあと3回くらいは巻いていてもおかしくない存在なんですが。
ここぞの大爆発を心待ちにしているファンの方も、実は結構多いのではないでしょうか。

遠藤さんは。
そうですねぇ、本人そんなつもりはないんでしょうし、KO-Dタッグももちろん持ってはいますが、自分から見ると落ち着いてしまっているように思えちゃいますかね。
元々は練習生時代(私から)ボロクソに扱われ、竹下と事あるごとに(私から)比較されてダメ出しされてきて。
でも、欠場から復帰した時に見違えるくらいいいレスラーになっていて驚いたのは、すごく記憶に残っています。
竹下と遠藤がいれば、飯伏とケニーが抜けても大丈夫。
そう思っていました。
本当に。
実際、この2人があの頃のDDTを支えてきたと思っています。
順風満帆、自信満々だった遠藤を、サイバーファイトフェスでアクシデントが襲います。
王者として臨んだ祭典での失神KO。
時が止まりました。
もちろんその後しっかり復活もしたし、体の凄さや技のキレは何も変わっていない。
でも、でも。
おそらく遠藤も何かしら気付いているんだと思います。
遠藤はその後何度かその名前を出したりしました。
恐らく彼にとって、その名前を出すのは結構勇気と決断を必要とすることだったんだと思います。
でも、無理に引っ張り出して試合をすることが、必ずしも復権の唯一の方法ではないと思います。
それは、これからの遠藤が自分で探し出すべきものなんじゃないのかな。
それが、今回のKING OF DDTで見つかるきっかけになればいいなぁ、と思ったりしています。
…。
あれ?
KING OFの煽りになっちゃった。
おかしいなぁ。

正直、このカードに関してはムチャクチャ悩みました。
DDTの中心にいるもう2選手を加えた6人タッグマッチにするか。
タッグマッチにするか。
よしタッグにする!と決めたら決めたで、組み合わせでまた悩みまくりました。
まぁ、正直この4人であれば、どんな組み合わせになったとしてもすごい試合を見せてくれるのは間違いないのは分かってはいたのですが。
それでも悩みましたね。
・上野&MAOvs遠藤&樋口
・上野&遠藤vsMAO&樋口
・上野&樋口vsMAO&遠藤
サウナは組んだ方がいいのか?
戦った方がいいのか?
遠藤は?樋口は?
さんざん悩んだ結果この形になりました。
上野とMAOの37KAMINA対決は、きっと我々の想像を「軽々」と超えてくるんでしょう。
MAOと遠藤の緊張感あふれる天才肌コンビは本当に「機能」するのか?
遠藤と樋口の激突は、得てして今のDDTが37KAMINA一色に塗りつぶされてもおかしくない現状に異を唱えるべく2人の「意地」を見せて欲しい。
上野と遠藤は、本来はもっともっと黄金カードに、ドル箱カードになっているべき2人の心の「戦い」をじっくり見せて欲しい。
そして、上野&樋口。
2人には私の30周年で、かつて&今のパートナーとして「オレンジ頭」の分も戦って欲しい。
そう勝手に思っています。

もしかしたらこの4人がKING OF DDTのベスト4に揃って残っている可能性もゼロではない…と言うか、結構高いんじゃないかと思っています。
そうなったらまた見所が増えるかもしれません。
うふふふ。
そんなこんなな、
スペシャルタッグマッチ 〜DDT PRIDE〜
自分は非常に楽しみです。
皆さんにとってもそうだったら嬉しいなぁ。
5/19(日)大阪住吉大会まで、あと29日です!