今日は、5/27エディオンアリーナ大阪第二の今発表しているカードの中から、入江茂弘vsマグニチュード岸和田のシングルマッチについて触れてみたいと思います。

去年の大阪大会は、竹下&入江vs岸和田&バッファロー、大阪プロレス教室vs岸和田愚連隊のタッグマッチがメインでした。
プロレス教室出身の二人が、当時のトップルード二人(この日のみ当時のリングネームで登場)に立ち向かうという図式でした。
ただ、去年はどちらかと言うと、岸和田ともバッファローとも初対戦となる竹下の方に注目が集まっていたような気がします。
でも、言うまでもありませんが入江にも物語はある。

入江は、大阪プロレスを旗揚げから見ているプロレス小僧でした。
高井憲吾が今のマグニチュード岸和田にボッコボコにされ、それでも立ち向かっていく姿を見て、自分もこんな風になりたいとプロレスラーになる事を決意しました。
プロレスラーになってからしばらくは名古屋と大阪を中心に活動していたことから、岸和田とは何度も対戦。
その度にボッコボコにされてきました。
昨年の記者会見の時も、事務所内でイスを持ち出した岸和田にボッコボコにされ。
試合でも岸和田のイスを脳天に食らってボッコボコにされた挙句、大流血。
試合は竹下がバッファローからフォール勝ちし、岸和田愚連隊との初遭遇というお話の幕は閉じられました。
…が、入江は何も返していない。
去年の時点では、入江の物語はぶつ切りにされて終わっているんです。

そんな入江も、その後様々なことを乗り越えて来ました。
海外に出て経験を積み、考え方の違いなどからDDTと険悪な状況に。
退団を考えるに至るも、それを思い止まって帰国し両国に乱入。
昨年の大阪で主役となったKO-D無差別級王者・竹下に挑戦し、帰国から一ヶ月で一気にDDTの頂点のベルトを巻いてみせました。
今、入江がDDTで一番強い男であることに誰も異論はないでしょう。

片やマグニチュード岸和田は、47歳になった今でも衰えは見えず。
先日も、大家健から二度ギブアップを奪って勝利するなど絶好調です。
岸和田にとって、KO-D王者との一騎打ちなど歯牙にもかけていない様子。
過去ボッコボコにし続けて来た小僧を今回もボッコボコにし、自分の強さを証明するだけ。
そこに感傷など一切存在しないことは、会見を見ても明らかです。

高井憲吾がボッコボコにされて怯えていた小僧が。
レスラーになってからも自らもボッコボコにされるしかなかった若造が。
そして昨年もボッコボコにされながらも完全にはやり返せなかった男が。
今回は、DDTで一番強い男として、大阪で一番強い男の前に立ちます。
サブタイトルには、二人に一番しっくりくる言葉、矜持を付けさせてもらいました。
お互いが持つ、意地と誇りの真っ向勝負。
どんな戦いが見られるのか、自分は非常に楽しみです。
皆さんにとっても、そうだったら嬉しいなぁ。
5/27府立第二大会まで、あと4日です!