今日は、アントンと金丸選手のシングルマッチについて書きたいと思います。

アントンは今、過渡期にいるレスラーだと思います。
昨年前半くらいまでは、「キューバ軍・イタリア軍のスポークスマン」としての肩書きが先行し、たまにレスラーとして試合もする、的な位置付けの人間でした。
レスラーというより、マネージャーと言った方が全然ピンとくる存在。
自分がDDTに入った当初も、「喋りは凄い才能を持っているけど、試合はちょっと面白いことをする程度」という認識でしかありませんでした。
いつの頃からでしょう?
その認識が、180度ひっくり返っていたのは。
いつの間にかアントンの評価は、“誰よりも練習しているレスラー”“安心して試合を任せられるレスラー”に変わっていました。
気が付くと、プリンス・トーゴーとのコンビでKO-Dタッグ選手権を奪取。
アントンが試合をしなかった日々は、すごく昔の事になっていました。

いまやDDTになくてはならない存在となったアントンですが、他団体の大物と戦った経験というと非常に限られてきます。
アントンがこれまで一度も当たったことがない選手、しかもビックネームとシングルで当たったら、どんな試合になるのか?
どんな戦いがつむがれるのか?
無性に見たくなってしまいました。

対戦相手のプロレスリング・ノア金丸義信選手は、誰もが認める実力者。
GHCのジュニア&ジュニアタッグのベルトを何度も手にしています。
“試合運びがうまい”“受け身がうまい”という評価を万人から得ている金丸選手は、アントンが今の“レスラー・アントーニオ本多”をぶつけるに、これ以上ない選手であると考えています。

アントンはブログで、金丸選手を太陽、自分をイカロスに例えていますが、DDTのファンの皆さんからすれば、アントンも立派な太陽だと胸を張れると思います。
全日本→ノアと、大きな明るい道を常に人に見られながら歩んできた太陽。
方や、人目につかない暗い道を人知れず歩み続け、つい最近現れた太陽。
二つの太陽ががどんなレスリングを見せてくれるのか、今から非常に楽しみです。
みなさんも是非、このシングルマッチに注目してください。

さあ、明日は19:00からVKFアゼリア大会ですよ!
お暇な方は是非おこしください。

そして、IMPまであと9日!